日本の各地方自治体事務所と日本観光振興機構(上海)が主催する「在上海自治体・上海メディア交流会」がこのほど、在上海日本国総領事公邸で開催された。その後、今年10月末、上海で福島県のアンテナショップを開くなど、福島県産業振興センター上海代表所所長の安達和久氏に聞いた。
--- 福島県産業振興センター上海代表所 はいつ頃開設されたのですか?その役割は何ですか?どういう活動をされていますか?
福島県産業振興センター上海代表所は2004年7月に開設されました。
主な役割は、福島県の地域経済活性化のために、福島県と中国との間で経済交流がより活発になるようなお手伝いをすることです。
具体的な活動は、まず第一に福島県は上海市と東方航空による定期航路が開設されております。この航空路線を活用した、中国人観光客の福島県への誘致活動です。第二番に、福島県は果物の生産が日本ではトップクラスです。日本のおいしい果物(りんご、なし)や日本酒等を上海で宣伝する活動です。第三番に福島県企業の中国への進出のお手伝い及び中国企業の福島県への投資誘致のお手伝いです。
主な業務は以上3つであります。
――福島県は桜や温泉などで日本でも有名ですが、具体的に紹介してください
桜は、三春の「滝桜」が有名です。樹齢1,000年以上の古木で見る人を圧倒します。日経新聞の桜ランキングでは堂々の1位です。また、福島市には「花見山」という桜の名所があります。写真家秋山正太郎氏がこよなく愛し「桃源郷」とまで言わしめたすばらしい公園です。
春になると、桜、梅、桃など多くの花が咲き乱れ、人々の目を楽しませます。 温泉では、福島県は130箇所以上の温泉を有する温泉天国です。
福島県のいたるところに温泉があり、気軽に入浴ができます。
また、日本一大きな「露天風呂」があるのは福島県です。
福島県いわき市に「スパリゾートハワイアンズ」というリゾートホテルがあります。ここにある露天風呂「与一」は日本一の広さを誇ります。
また、湖のほとりに立つ裏磐梯地区周辺のホテルの露天風呂からは、桧原湖や磐梯山が眺望でき、ゆったりとお湯につかることができます。
特に冬の雪を見ながらの露天風呂は格別です。
――福島県は中国の湖北省と姉妹都市関係を締結して以来、特に今年においてどんなイベントを行っていましたか?
今年は、湖北省からの観光客誘致に力を入れております。
秋には湖北省から福島空港を利用したチャーター便が実施される予定となっております。今後は、これまでの交流を生かし、多くの湖北省の方に福島県を訪れていただきたいと考えております。
ーー今年10月末、福島県は上海で福島県のアンテナショップを開くと聞きましたが、どんな計画を立てていますか?
このアンテナショップは、福島県の特産品を広く上海のお客様に紹介するためのスペースです。場所は虹橋の古北地区のマンションの1階を予定しております。 主な商品は、日本酒、果物、ジュース類、水、調味料、水産加工品等福島県の厳選した食材を上海のお客様にご紹介したいと考えております。
オープンは10月末を予定しております。また、このショップには、専門の物産品販路開拓員を配置する予定で、開拓員が各ホテル、日本料理店などに商品を紹介して回る予定であります。
(聞き手:章坤良 写真も) ニキ、
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