上海市衛生局が２０日発表した統計によれば、男の平均寿命と女の平均寿命は区別せずに、上海市民の平均寿命が80.13歳となり、80歳の大台を突破した。これは、日本(厚生労働省が発表した「2004年簡易生命表」によると、男の平均寿命は78.64年、女の平均寿命は85.59年だった)など先進国に近い水準に達しているともいえる。

　　　　　上海の町でよく見かける老人腰鼓舞（もともと中国内陸部の伝統ダンス）

　昨年、上海では、ＳＡＲＳ、鳥インフルエンザが発生しておらず、Ａ型肝炎、コレラ、インフルエンザ、人が豚連鎖菌に感染などが爆発的に発生していなかった。外来常住子供の全部が計画的な免疫接種計画に盛り込まれていた。また、全市の医療関係者はコミュニティの高血圧患者２０万人、糖尿病患者２万余人を訪れ、悪性腫瘍治療の支援センターを創設し、コミュニティにいる９万余人の腫瘍患者に配慮していた。

　　　　　　　　　　　　パソコンで親友と交流する７０代と９０代の上海老人

　 一方、昨年、上海新婚夫婦の自発結婚健診がどん底を這い出し、平均健診率が２００４年より２５ポイント上昇した。外来産婦をターゲットに設立している出産所１０ヶ所が都市・農村の結節地帯に分布し、今まで、１．８万人余りの産婦を受け付け、２００人近い重体産婦に応急手当を実施し、外来妊婦・産婦の保健水準を上げる。 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高齢化が進む上海

　上海市ではこのほど更に、「上海市健康促進委員会」を発足した。同委員会の主な任務について、健康都市整備と健康促進の仕事の政策、計画と年度工作スケジュールを研究し、制定する。

　また、上海市の健康都市における仕事の調整役と各区（県）の健康区域の整備に指導する。いわば、「病を防止する」ことから「健康促進」にシフトさせることだ。

（章坤良　写真も）　

腰鼓（ようこ）解釈

　腰鼓は中国における伝承民俗楽器の一つで、伎楽器に類し、鼓(鼓面形２０cm、長さ４０ｃｍ)を飾り紐で肩にかけ、腰の辺りで撥で打つ楽器だ。中国南北朝時代梁の国の荊楚歳時記に「村人並撃ニ細腰鼓一」とあり、今から約１５００年前に使われている事がうかがえる。