大陸の対台湾交流窓口機関、海峡両岸関係協会会長の汪道涵(おう・どうかん)の葬儀はきょう午前10時から上海の龍華葬儀場で行われた。
式には曾慶紅・国家副主席(中央)も参列
式には江沢民・元国家主席、曾慶紅・国家副主席ら中央政府の指導者も参列した。また、汪会長の家族の意見を尊重して、故台湾海峡交流基金会の辜振甫理事長の家族や、「汪辜会談」や両会の商談に参加した海基会の一部会務責任者、国民党、親民党、新党及び台湾中国統一連盟の代表、汪会長生前の台湾友人や、大陸で投資している一部の台湾商人、台湾企業協会の会長らがそれに参列した。
汪氏が24日午前7時、癌のため、上海市内の華東病院で死去した。90歳だった。
同氏は1915年3月、安徽省生まれ。38年に中国共産党に入党し、中華人民共和国成立後は第1機械工業次官や対外経済連絡次官、上海市長などを歴任。
辜理事長と93年にシンガポールで会談する汪会長(左)
91年の両岸関係協会設立と同時に会長に就任した。台湾側の窓口となった辜振甫(こ・しんぽ)海峡交流基金会理事長と93年にシンガポールで会談。98年には辜氏の訪中を実現するなど、90年代の大陸台湾間の準公式対話をけん引した。
(章坤良 写真:東方ネット)
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