上海の名門大学、復旦大の100周年記念日に出席した東京大学総長の小宮山宏氏に、同校によるフォーラムでスピーチする前に、東大と復旦大学との協力や上海に対する印象など聞いた。
本ネット記者のインタビューに応じる東京大学総長の小宮山宏氏
――フォーラムでのスピーチの主旨を教えてください
文化の多様化と知識の構造化です。
――東京大学総長に栄転されたのは今年だそうですね、東京大学の目標は何ですか?
東大を、より一層研究成果で社会に役立つように、きちんとした教育で日本人のレベルを上げることができるようにすることだと思います。是非、東大をハーバード大、オックスフォード大、MITなどと戦える大学にしていきたいと思っています。
――東京大学が取り組んでいる課題は?
東大にはAGS(グローバルな持続的発展の可能性連盟)というプロジェクトがあります。プロジェクトは10年間の歴史があり、4カ国と提携し、「研究」「社会との連絡」「教育」という三つの目標があります。もう一つのプロジェクトは
THP(東京の排気ガスを半分に)です。どうすれば、環境への影響を小さくすることができるかを研究しています。
――この研究成果を世界に押し広げたいと思っているのですか?
そうですね!必要であれば、上海にもこの研究のデータを提供します。この研究成果を上海に生かせればと願っています。
――貴校は復旦大学との協力について話し合われていますか?
今年11月から奨学金を設立し、来年から毎年7、8名の復旦大と北京大の学生を東大に招く計画を立てています。
――小宮山総長は何回上海に来られましたか?今回の印象はどうですか?
91年、初めて上海に参りました。そのとき、上海は大都会だという印象を持ちましたが、その後、来るたびに大きな変貌を目にして、驚いています。
(章坤良 写真も) >
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