上海出身の野村総合研究所上級コンサルタント卓子旋(日本名:緒方卓)氏がこのほど、『中国で「勝ち組」になる100の秘訣』という本を日本で出版した。(出版社:日本経済新聞社)
卓氏は、同本は、すでに中国進出している企業、あるいはこれから進出を考え計画する企業を対象に、中国事業を成功裏に展開し、中国事業における「勝ち組」になるポイントを説明すると同時に、全体を事業進出の準備・事業戦略・立地・生産管理・マーケティング・研究開発・人材戦略・カントリリスクへの対応・ビジネスリスクへの対応・中国事業戦略の再構築の一〇のテーマに分け、さらにテーマごとに具体的な要点を十項目取り上げ、合計一〇〇のポイントにまとめたという。
同本の特色について、同氏は以下のように紹介した。
中国に生まれ育った著者の、中国での仕事体験、及び日本で二〇年以上のビジネス経験に基づき、中国の変化や日系企業の中国事業を至近距離から、またインサイダーとアウトサイダーの両面からの複眼的に分析
@ 中国ビジネスリサーチコンサルタントとしての現場で培われた経験に基づく、実践的で、ビジネスにすぐに役立つソリューション
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日本企業の課題を中心に取り上げながらも、その解を日本企業の事例に求めるに留まらず、欧米・華僑企業及び中国企業の事例研究などから抽出した示唆を活用しての、多様な角度とアプローチによるユニークな提案さらに、近年中国における「反日感情」の高まり、日中関係の悪化による日本企業の中国事業リスクの高まり及びその対策についての緊急提案も含まれている。
(章坤良 写真も)
著者略歴: 野村総合研究所 上級コンサルタント
1952年上海生まれ。81年華東師範大学卒。大学在学中に日本興業銀行の学術懸賞論文に外国人として初入賞し来日。日本の流通グループの製品開発輸入・中国等海外投資企画、投資信託会社のアナリストを経て、1994年より現職。
日本企業の中国事業に関わるリサーチ・コンサルタントとして活躍。
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