中国では最近、危篤のパンダと双子のパンダが話題を呼んでいる。
広西チワン族自治区の桂林市動物園で暮らすジャイアントパンダ「美美」が、老衰のため危険な状態だ。1カ月近く前から病状は次第に悪化し、ここ2日間は餌もほとんど口にせず、立ち上がることもできないほど衰弱している。
同動物園の責任者によると、「美美」はすでに36歳で、飼育されているパンダとしては最高齢。パンダの平均寿命は25歳で、36歳の「美美」は人間でいえば100歳を超える老人にあたる。
また、四川臥竜中国ジャイアントパンダ保護研究センターで3日、今年初めての双子のパンダが誕生した。母親は「英英」で、妊娠113日目の出産。1頭が午後8時ごろ、もう1頭が午後11ごろに生まれた。
同センターは12年にわたる努力を経て、飼育パンダの繁殖の3大難題「発情難、受胎難、生存難」の解決に取り組んできた。
中国国務院はこのほど、四川省のパンダ生息地を2006年唯一の世界自然遺産として登録申請することを決め、関係書類をユネスコに送付した。
関係筋によると、認定が認められるかどうかは来年の専門家による投票で決まる。四川省には、中国の野生パンダの約76%に当たる1206頭が生息している。
(章坤良 写真:臥龍パンダ保護研究センター)
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