上海市政府の焦揚・報道官は27日の定例記者会見で市政府が5月1日や4日のデモを認可したとのうわさについては「ねつ造だ」と否定した。
焦報道官はまた、16日の対日デモ発生後、日本料理店の窓ガラスが割られるなどの被害については「財産を破壊した者に対し、経済的な賠償責任を追及する」と語った。当局側が直接、賠償責任に言及するのは初めて。
今後懸念される反日デモについて「市民や学生は違法なデモに参加したり見物したりしないことを望む」と述べ、デモ再発による混乱を抑え込む姿勢を示した。
上海市公安局はこれまでに破壊行為に及んだとされる42人の身柄を拘束し、うち16人を正式に逮捕している。そのほか、4月16日に起きたデモで、携帯電話のSMSを使ってデモを組織したとして、上海市内の会社員が社会秩序の攪乱罪で逮捕された。
この会社員はSMSに『上海地区で日本の右翼活動に抗議する活動』と題したメールを携帯に流し、デモのルート、時間、注意事項などを広めたというもの。
対日デモに関連し、市公安当局はさらに、インターネット上で16日のデモで起きた破壊行為の現場写真を公表。「違法行為をした人間は速やかに自首せよ」と呼びかけた。
(章坤良 写真:東方ネット)
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