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中国最古の彫刻品、河南で発見
2009 -4 - 28 9:25

新華社鄭州発

 記者が26日に河南省文物考古研究所から得た情報によれば、1.2万〜1.5万以前の鹿角で作られた鳥の小型彫刻とほかの彫刻品及びその半製品は今年3月に河南霊井「許昌人」遺跡で発見され、これまで発見された中国最古の立体鳥彫刻として、西側旧石器時代晩期の立体彫刻品に比べ、技芸が一層完璧だ。  

 これは07、08年に出土した8万〜10万年前の許昌人頭蓋骨化石と精美な細化石に次いだ重大な考古発見だ。国家自然科学基金プロジェクト担当者、中国古人類−旧石器専業委員会主任、中国科学院古脊椎動物と古人類研究所研究員の高星氏によれば、これは古人類の技術、智慧と審美に関わる重要な考古発見だという。

 同氏によれば、鳥の小型彫刻は小柄で精巧、生き生きとし、古代人の巧みな彫刻技術と大自然への緻密な観察と模倣、高い創造力を見せた。年代により推測・確認すれば、当時の技術レベル、審美と理念の表現力、区域間の人類の移動及び交流などに関する研究にとって極めて重要だ。  

 新発見したこの鳥の彫刻は身長1.2cm、高さ1.2cm、厚さ0.6cm、無傷で保存され、褐色を呈し、表面がつるつるし、局部に明らかな彫刻痕迹が見られ、既に化石になり、吸水性が強い。平均的に焼けられた鹿角を材料とし、細石器での彫刻器を生かす。彫刻芸術がずば抜け、手法が独特、鳥の体は滑らか、体つきが立派、活発力に富んだ。羽は緻密で生き生きとしている。  

 研究基地の担当者、考古隊隊長の李占揚研究員によれば、彫刻鳥の両足は対称のU字溝に形成された平坦な台にある。鳥を水平面に置くと、穏やかに直立でき、当時の人類が重心平衡の原理を握ったことが分かった。  

 同氏によれば、中国民間で鳥は吉祥を象徴し、鳥の彫刻の出現は古代人が鳥のように高く飛び、自由に生活することを祈り、同時に古代人類の崇拝観念を見せた。この中国最古の鳥彫刻を「霊井瑞鳥」と名づけ、「霊鳥」と略称するよう提案した。

 
 
 

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