新華社北京発
「政府工作報告」の中で、文物と無形文化遺産の保護に関する内容は第11期全国人民代表大会第2回会議に参加している全国人民代表大会の代表らの注目を引いた。全国人民代表大会の代表、中国建築西北設計研究院の総建築士、中国工程院(工学アカデミー)の会員である張錦秋氏は、「陝西大遺跡保護を国家の内需拡大に関する一括計画に盛り込み、陝西で国家大遺跡保護モデル地区を設立するべきだ」と提案した。
同氏によると、大遺跡は主に中国古代歴史の各発展段階での政治、宗教、軍事、科学技術、工業、農業、建築、交通、水利等方面に関する歴史文化情報を反映し、規模が大きく、価値が高く、影響が深遠な特徴を持っている大型集落、都市遺跡、宮殿、古墳等遺跡、遺跡グループを含み、古代文明の結晶と歴史文化の証明だ。
陝西は中華文明の発祥地の一つと文物大省で、豊かな文物を誇っている。数多くの文物資源のうち、大遺跡は最も重要な一環だ。陝西省の遺跡は数が多く、分布が広く、面積が大きく、等級が高いといった特徴を持っている。陝西省は数年間大遺跡の保護を文物事業での重点としてとらえている。各クラス政府及び文物行政管理部門は大量の人力、物資と財力を投入したが、陝西省は経済が未発達な地域で、財力が非常に困難な情況の下に、巨額の資本を投入したが、大遺跡保護事業は依然として数多くの困難に直面している。
張錦秋代表は、「陝西の大遺跡は中華民族の珍しい歴史文化遺産だ。陝西で国家大遺跡保護モデル地区を建設し、大遺跡保護の範囲と制御可能な地域内で充分に文物保護用地の需要を配慮するべきだ。土地の置き換え、調整と文物保護プロジェクトの建設等方面でより大きな土地優遇策を与える。同時に国家も陝西の大遺跡保護用特別資金を増加させるべきだ」と提案した。
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