香港人俳優で歌手の張柏芝（セシリア・チョン）が２１日、新作映画『無極（Ｔｈｅ Ｐｒｏｍｉｓｅ）』のオフィシャルサイト開設を記念した記者会見で、突然涙を流し、「芸能界を引退したい。この映画が最後の作品になるわ」と語った。２３日付で東方早報が伝えた。
セシリア・チョンは、パパラッチに苦悩する日々を送っていたようで、「３０歳までずっと誰かに追いまわされているなんてイヤ」と心境を告白。「芸能界を引退して、香港以外の場所に行きたい」とも。「でも、実現させるのはとても難しいと思う」とコメントした。
セシリア・チョンと言えば、香港の映画界では、監督にも見初められた実力派の女優だ。爾冬昇（イー・トンシン）監督は、「彼女は天賦の才能を持った女優だ」「役柄を口で説明しただけでは、分かったような分からないような状態なのです。ところが、いったんカメラを向けると自然と役に入り込んでしまう」「本人は、引退を希望しているようだけど、本当にもったいないと思う」と非常に残念そうなようす。
今以上の活躍に大きな期待がかかるセシリア・チョンだが、本人は、「私は怖くないの。今なら、きれいにやめられる。『無極』があるから」と語った。
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