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中国:海上での油流出事故に衛星監視を実現
2009 -4 - 29 8:50

新華社済南 

 中国海事部門は初めて衛星リモートセンシング技術を駆使して黄海、渤海での油流出に対し、一般監視を行い、国内の油流出事故への監視分野に関する技術の空白を埋め、中国の油流出監視技術を国際上の同等レベルにあげている。  

 中国海事局の煙台溢油応急技術中心(油流出緊急対応技術センター)によると、衛星リモートセンシング技術による海上での油流出への一般監視は伝統的な船舶報告、視覚観測等受動的な監視方式と比べ、主動性が強く、カバー率が広く、価格が低いといったメリットを有している。特にレーダー衛星で海上状況を24 時間に監視することは、即刻に海上での油しみを発見し、速やかに汚染の範囲を確定することができる。これは緊急時対応時間を短縮するだけでなく、また海上での油流出事故の緊急時対応策と汚染クレームに重要な依拠を提供することもできる。  

 情報によると、中国海事局の煙台溢油応急技術中心は交通機関の唯一の専門的な油流出事故の緊急対応技術機関として、数年間の分析と研究により、衛星データを利用して速やかにルートと油流出情報を入手する識別方法を充分に身につけ、海上での油流出への一般監視能力を備えている。08年、オリンピックセーリング競技の開催海域のスジアオノリの整理作業で同センターは衛星リモートセンシング技術を駆使し、スジアオノリの整理に策略的支持を提供した。  

 中国海事局の煙台溢油応急技術中心の提供したデータによれば、1973〜08年、中国沿海で船舶による油流出事故は計3000余件発生した。うち、50トン以上の重大な船舶による油流出事故は69件、油流出総量は3万7000トン、毎年平均2 件発生し、1件あたりの油流出量は537トンだ。海上輸送業の飛躍的発展に伴い、油流出事故は増加している。これは海洋生態環境に一定の危害をもたらしている。黄海、渤海海域で衛星リモートセンシング技術による油流出事故への一般監視活動は有力に中国海上での流出油の整理を促進すると見られる。

 
 
 

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