科学基金制は、出資者が基金を設け、自由申告、専門家審議、優秀なものに支援を提供するというメカニズムを取り、指定科学技術研究を援助する制度づくりだ。中国は１９８１年１１月に科学基金制を講じ、中央財政が資金を支給して自然科学基金を設け、基礎研究の展開を援助する。科学基金制をさらに整備、自然科学基金の使用効果を高めるために、国務院常務会議の決定により、国務院法制辧公室は昨今、「国家自然科学基金条例（草案）」を打ち出し、広く意見を募集中。

  国務院法制辧公室の担当者によると、「国家自然科学基金（草案）」は、基金の使用効果のアップを狙い、総体的構想から次の数点を体得しなければならない。一は国家経済社会発展に必要な研究プロジェクトへの資金援助を確保し、援助される研究プロジェクトに予測通りの効果を遂げさせ、独自革新能力を高める。二は基金援助において専門家の役割を果たし、専門家に学術基準の裁量権を与える。三は部門の役割を果たし、資金援助の申請を規則化させ、援助対象の実施効果を高める。四は作業の手順を整え、平等競争、公開・ガラス張り、民主、優秀なものを優先的にさせる基金援助メカニズムを構築する。

　上記の構想により、草案は基金の援助範囲、基金援助の申請と審議、基金援助プロジェクトの実施およびその監督などを定めている。 立法の透明度を高め、民主立法を発揚、「国家自然科学基金条例（草案）」をさらに整備、立法の品質を高め、条例の実施性を増すために、国務院は、社会各界から広く意見を募集中。詳細は、中国政府サイト、国務院法制辧公室サイトに登録して検索できる。「人民日報」や「法制日報」、「科技日報」を調べることもできる。草案が改定されてから国務院常務委員会会議に報告、審議される。