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60年ぶり国共指導者会談:胡・総書記発言(全文)
2005 -4 - 30 9:31

 胡錦涛・中国共産党総書記(国家主席)と連戦・中国国民党主席が29日15時(現地時間。日本時間は16時)から約30分にわたって北京にある人民大会堂で会談した。共産党と国民党の高層指導者が対面したのは60年ぶりとなる。

 この会談は対談ではなく、最初に胡錦涛・総書記が、次に連戦・主席が発言するという形式をとった。その内容はすべてマスコミに公開された。胡・総書記の発言は以下通り。  

 尊敬する連戦・主席と御夫人、尊敬する呉伯雄・副主席、中国国民党の江丙坤・副主席、尊敬する国民党大陸訪問団のみなさん。こんにちは。

 四月の北京は春に沸き立ち、このすばらしい春に、我々は中国国民党主席の連戦先生率いる国民党大陸訪問団をお迎えいたしました。本日の会見は、両党のリーダーによる歴史的会見であり、私は非常にうれしく思っています。まず、私は中国共産党中央を代表して、連・主席と御夫人、副主席各位、訪問団全員のみなさんを熱烈に歓迎もうしあげ、お祝いしたいと思います。  

「朋(とも)あり遠方より来たる。また、楽しからずや」と申します。あなた方がいらっしゃったということは、中国共産党と中国国民党の歴史にとって、一大事件です。また、両岸関係の中でも一大事件です。

 あなたがたが大陸にその一歩を踏み出したときから、両党は歴史的な一歩を踏み出したのです。この一歩は、両党の往来の歴史が新しい発展の段階に入ったということを意味します。それと同時に、両党が両岸関係の発展について決意と誠意をもって取り組んでいこうという、共通の意思をあらわします。我々が共同でこの一歩を踏み出したということは、両岸関係の発展を示す歴史書に、必ずや記載されるでしょう。  

 現在、両岸の同胞は、両岸の関係が平和、安定、発展という明るい方向に進んでいくことを願っています。

 我々はいくたびも「九二共識」という共通認識を持つことを歓迎し、台湾独立に反対し、両岸の関係の発展を主張する台湾の各政党、団体、代表的人士が我々と対話をし、共同で両岸関係の改善と発展を推し進めることを歓迎してきました。  

 昨日、全国政治協商委員会の賈慶林・主席と連戦・主席および代表団のメンバーの皆様はすばらしい会見をいたしました。また、陳雲林・主任と林豊正・秘書長は作業会議を行いました。そして、そのすぐ後に私と連・主席が意見の交換をすることになったわけです。  

 両岸関係の発展と両党の往来などの問題に関して、我々は必ず重要な共通の認識を得ることができると考えています。  

 我々両党の間には、まだいくつかの違いがありますが、我々が中華民族の根本的利益を重んじ、両岸の同胞の福利を重んじれば、必ずや「異」の中に「同」を求め、共同ですばらしい未来を創造することができるはずです。  

 今年は孫中山(孫文)先生の逝去80周年にあたります。連・主席と訪問団は南京の中山陵に詣でました。

 孫中山先生は偉大なる愛国主義者であり、民族の英雄でした。そして、中国民族革命の偉大なるパイオニアでした。孫先生は民族独立、民主自由、民生幸福そして国家の統一と豊かさと強さを達成しようと、一生をかけて尽力しました。  

 全国の各民族とすべての愛国人士に、孫先生に対する崇高なる信望がありました。中国共産党も一貫して孫先生に崇高な敬意をはらっており、従来から孫中山先生の革命の支持者であり協力者であり継承者であったのです。  

 孫先生も中国共産党を、自分自身のよき友であであるとしていました。孫先生がまず唱えた「振興中華」のスローガンは、我々両岸の中国人に共通する目標であり責任でありつづけているのです。  

 孫中山先生は、中華民族及び中国人のために多くの貴重な精神的遺産を残してくださいました。この遺産は、我々が永久に継承し、発揚させていく価値のあるものです。  

 現在、両岸の形勢は複雑に変化しつつあります。両党は両岸の同胞の求めることを深く実感する必要があり、両岸関係と世界の大局の発展の趨勢を深く把握する必要があり、我々自身の積極的な働きが、両岸関係の平和と安定と発展という将来もたらすということを、両岸の同胞に占めさなければならないのです。  

 中国人は世界に対して、中国人は彼我の矛盾と問題を解決する能力と知恵があり、共同で両岸関係の平和と安定と発展という将来像を勝ち取り、共同で中華民族の偉大なる創造していうことを、示さなければならないのです。  

 このたびの国民党の大陸訪問及び両党の交流と対話は、両岸関係の改善に春の息吹をもたらすものだと信じます。双方の協力により、両岸関係を和平と安定と発展という方向に前進させていくことを希望します。  

 両岸の同胞がともに、和平と発展という道筋にそって絶え間なく開拓をすすめ前進しえtいきますように。連・主席と御一同には、私の歓迎の辞をお聞きいただいたことに心からの御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 
 
 

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