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天皇陛下、前立腺がん
2002 -12 - 29 15:45

 

来月中旬に摘出手術

 宮内庁は二十八日、「天皇陛下の前立腺にがん細胞が確認された」と発表した。来年一月中旬をめどに東大病院に入院し、同病院泌尿器科と国立がんセンターの合同チームの執刀で前立腺の全摘出手術を受けられる。陛下が即位後、手術を受けるのは初めて。

■入院1カ月 皇太子さまが代行

 宮内庁によると、同日までに陛下にがんを告知した。がんは進行度の遅い高分化型腫瘍(しゅよう)で、転移はみられず、手術を受ければ完治する可能性が高いという。痛みなどの自覚症状はない。

 手術は感染症を防ぐために自己血輸血で行われ、陛下は手術後約一カ月入院し、その後も公務を相当期間控え、御所で静養する。入院時は、皇太子さまに国事行為が委任されることになる。

 新年の宮中祭事への出席は見合わせるが、元日の新年祝賀の儀、二日の一般参賀、十日の講書始、十五日の歌会始は予定通り出席する。

 陛下はここ二、三年の血液検査で前立腺異常の可能性を示す数値が出ていたことなどから、六十九歳の誕生日の翌日の二十四日、宮内庁病院で前立腺の組織を採取する病理検査を受けた。検査の結果を受けて、担当の医師らが協議した結果、前立腺の摘出手術を行うことに決定。手術を行うことについては陛下に検査結果を説明し、了解を得て発表したとしている。

 (メモ)前立腺がん

 男性だけにあり、精液の一部をつくる働きをする前立腺の中にがん細胞ができる病気。主に50代以上で発症することが多い。進行が遅く、早期では自覚症状もほとんどないのが特徴。治療は、前立腺の中にとどまっている場合は外科手術による前立腺摘出が中心。このほか、ホルモン剤の投与や放射線療法が、進行の度合いなどを考慮しながら行われる。

 
 
 

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