日本銀行の白川方明総裁は23日「アメリカは経済刺激策を実施するだけでは、経済の低迷を乗り越えることができない。経済の回復にはまだ困難に満ちた措置が不可欠だ」と指摘した。
IMF・国際通貨基金と世界銀行の春季会合を前に、白川総裁はニューヨークで「経済刺激策と緩和的な貨幣政策は歓迎されている。しかし、アメリカ経済は過度の金融活動、家庭における過度の負債、金融業の過度の拡張などの問題に直面している」と述べている。
白川総裁は「各国の指導者は経済の一時的な回復を本当の回復と見誤ることがないように注意する必要がある」と警告した。
このほか、白川総裁は「日本は現在低い金利水準を維持しているが、最終的に日銀は金利を上げるべきだ。金融危機は終わるはずのものなので、各国の中央銀行は緩和的な貨幣政策を適時に止めるべきだ。これが遅れると、経済状況はもっと厳しい局面に陥ることになる」と表している。
(中国国際放送局)
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