山岡宗八著「徳川家康」が昨年来、中国の都市部の企業家や「白領」といわれるホワイトカラーなどの間で爆発的人気。経済発展著しい沿海地方の民営企業の経営者から売れ始めた金融危機による景気後退で経営環境が悪化する中、いかに困難を克服するかを考える上で、家康の生き方や戦略に共鳴する企業化が多いという。
某編集長「家康は忍耐の精神を持つだけでなく、局面の変化にあわてず対応できたところが、中国の読者に最も尊敬されている点だ」と人気の理由を説明。
「08年の良書」の外国文学部門トップに輝いた読者の感想「人物描写が豊で、まるで油絵を見ているようだ」「教養を高める上で役立つ、これから他の日本の歴史小説も読んでみたい」。
太田泰雄
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