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第二回大中物産杯日本語弁論大会、北京で開催 (写真)
2008 -4 - 15 11:10

 日本語やメディア学を専門とする中国伝媒大学と日本大中物産株式会社が共催する第二回大中物産杯日本語弁論大会が昨今、北京の東にある伝媒大学のキャンパスで行われた。100名あまりの応募者の中から18名の北京と天津の日本語学習者がこの講演に参加し、「私と日本」、「私がドラえもんだったら」と「思いやりの心」という三つのテーマで熱弁を奮った。

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 会場には日本大使館の関係者や北京市人民対外友好協会、NPO法人・東京都日本中国友好協会などの団体の代表や大学生、留学生1000人あまりが集まってきた。  

 参加者はそれぞれ「私と日本」、「私がドラえもんだったら」と「思いやりの心」の一つを選んで5分間の講演をしたあと、3分間、審査員の質問に答える。審査員は参加者が発表した内容、日本語の表現力などを基に審査する。三時間の熱戦で、北京大学の徐バイさんが優勝、北京第二外国語大学の張怡康さんが2位に、そして清華大学からの姚佳意さんは3位となった。そして副賞として、3人には大中物産の招待で日本への研修ツアーが贈られた。

 参加者のスピーチが審査されている間、日本語学習の初級者による学習成果の発表会が行われた。また東方日本語財経学院の学生が「本日は晴天なり」など日本語の歌を披露したり、日本のアニメが大好きな中国伝媒大学の学生はコスプレのパフォーマンスをしたり、また今大会の協力団体である北京日本人会がコーラスを披露したりした。この3つの出し物はいずれも会場の大きな拍手を浴び、今大会の大きな見所となった。

  中国伝媒大学の丁俊傑副学長はその挨拶で、「この桜満開の季節に昨年に続き大中物産杯日本語弁論大会が中国伝媒大学で開催され、とてもうれしく思う。今、日本語弁論大会は単に日本語学習者が語学の力を試す機会であるだけでなく、中日両国間の文化交流を促進する場所にもなっている」と述べた。  

 また、大中物産の川窪博史社長は「世界経済を牽引する中国の発展は目覚しいものがある。将来の中国を背負ってたつ若くて優秀な学生に、一人でも多く日本の文化を理解してもらい、両国間の友好関係を一層促進していきたい。今大会が日本と中国の心と文化の架け橋の一つとなるように願っている。中国とのビジネスや両国の文化交流にも貢献しようという今大会の主旨に基づき、皆さんの支援の下で、今大会が大変成功したことを嬉しく思う。一回目は北京市だけだったが、今回は天津市にも参加を呼びかけた。これからももっと多くの中国の若者に日本語や日本文化を知ってもらえるようにがんばっていきたい」と語った。

  審査員を勤めていた西園寺一晃さんは今大会について「平和友好条約締結30周年、青少年交流年そして、胡錦涛国家主席が日本を訪問するというすばらしい年に、このようなイベントを行うのはとても有意義だと思う。特に日中関係の将来にとっては、若い世代が交流してお互い理解を深めることがもっとも大事だと思う」と述べた。  

 今大会の連絡事務などを担当していた伝媒大学の馬瀟瀟さんは「大会が無事に終わって、ほっとした。日本側からも、中国側からも、ご協力をいただき、大会の成功に繋げることができた。私が所属する広告学部のスタッフの多くは日本語が全く分からないものの、今回の大会の準備で日本側と直接接する事ができて、日本のイメージが変わったと言っている。これもある意味では『素顔の日本を感じてもらう』という今大会の主旨の表れだと思う」と語った。  

 大会に先立ち、清華大学で日本語教員を務める笈川さんは「清華大学がこの弁論大会に参加するのは今回が二回目である。一回目は一名だけだったが、今回は二名の学生が参加した。今大会は大変レベルの高い有意義な大会なので、清華大学は120%の力を入れて準備をしてきた。今日はいい成績を取れるようにがんばりたい」との意気込みを話していた。  

 弁論大会で優勝した徐バイさんは「練習の時はうまくしゃべれたのに、本番でちょっと失敗した。3位以内に入れたらいいと思っていたのに、優勝できて、とても嬉しい。やっぱり、普段の練習の積み重ねが実ったとおもう。日本語の勉強を通じて、日本のことが大好きになった私にとって、日本へ行くチャンスがもらえたことは最高の賞品だ」と感想を話した。

 また、三位に入った姚佳意さんは「先生に誘われて今回大会に参加させて頂いた。大学二年生の自分が三位に入れるとは夢にも思わなかった。こうして日本へ行くチャンスをいただき、自分の目でナマの日本を見ることができるので、本当に嬉しい」と語っていた。 

 また、大会出場のため天津にある中国民航大学から来た大学三年生のエン玲さんは「専攻は英語だが、日本のアニメや文化が大好きなので、学校で日本語を第二外国語にして勉強してきた。皆さんの講演には分からない部分も多少あるけれど、いい勉強になった。ここで、写真を多く撮り、天津に帰って大会の雰囲気をクラスメートに伝えたいと思う」と語った。  

 また、日本の留学生である北京言語大学の馬場明さんと北京師範大学の福澤学さんは「中国の大学生の勉強熱心さに感心した。私たちも中国語の勉強にもっとがんばりたい。また、講演のテーマだが『私はドラえもんだったら』というタイトルはとても面白いと思う。中国人であっても、日本人であっても、もしドラえもんのポケットがあったら、世界の平和や環境の保護に寄与できるだろう。この点では中国人と日本人は共通していると思う。両国の人がもっともっとこのような交流イベントを通じて交流を深めれば、共感が増えると思う」と話してくれた。

(中国国際放送局・日本語放送)

 
 
 

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