中国外務省の劉建超スポークスマンは２８日、北京での記者会見で、中国税関は中国の法律に基づき、規定に違反した日本の地理教科書の返送処理を行うと答えた。

  同スポークスマンは関連質問に答えた際、「今年４月12日、大連の日本人学校が大連空港経由で1500冊余りの教材を空路で持ち込もうとした。大連税関は25日、その中の128冊を一時的に差し押さえ、検査の結果、そのうちの15冊の本が、中国大陸と台湾を異なる色で表示していたことが判明した。これは中華人民共和国出版管理条例及び中華人民共和国税関の印刷物の個人持参や郵送、及び映像製品の輸出入管理規定に違反した。中国税関は関連規定に基づき、この15冊の教科書の返送処理を行う」と紹介した。

  同スポークスマンは、「『一つの中国』は中国の主権と人民の感情にかかわる重要な原則問題だ。この問題に関して、中国税関が関連規定にもとづき処理を行うことは、十分な法的根拠を持っているものだ」と述べた。

（ＣＲＩ）