２８日上海で開催された優先発展都市公共交通国際フォーラムの中で、上海は今年も引き続き公共交通の特典を増やすと発表した。公共交通特典乗換範囲は、現在は環状線内に４０９もの公共交通ラインがあり、上海市全部は約９００以上もの交通ラインが通っている。９０分の特典乗換時間制限も延長される可能性があり、学生などの特別な乗客に対し、特典乗車政策を検討中である。

　　上海交通局によると、上海は徐々にチケット価格の構造を整え、科学的・合理的な公共交通料金価格体系を形成し、絶えず市民や乗客らに対し低いコストでの交通利用を提供している。市内全ての公共交通ラインに乗換特典を実施した後、一般乗用車も特典優遇の範囲内に取り込み、市の統一された乗車料金構造案を近々実施し、長距離や郊外地区の農村部からの乗客に対し、大幅な値下げを行なう。この他、上海では指定日・ウイークチケットなどの多種のチケット制度や、低料金での上海行きの視察、観光客らに対する交通料金などの検討を行なっている。 2012年までに、上海は12路線の交通ラインから成る鉄道交通基本ネットを建設し、運営距離を５００キロメールまで延長し、１日の平均乗客数は８００万人に達するとの見通しである。

　　また２０１２年の上海では、４００キロのバス専用道路を建設すると同時に、公共交通優先の信号システムも完備させる予定である。この他にも鉄道交通ネットが至っていない地域に対し、積極的に快速公共交通システムの発展に取り組み、上海鉄道南駅から西駅までの１５キロに及ぶ高レベルの公共交通専用道路を作り、「市と郊外をつなぐ」乗客専用回廊や郊外地区のビルの建設など、その土地の事情に適した措置で高速の公共交通システム建設を目指す。

（実習編集：呉　恵伊）