世の変転を経験した複数の中国の古い磁器は、「エーテボリ」号で上海の市民にお目見えとなる。30日明らかになったところによると、今年、沈没船の中から引き上げられた3000点の磁器の一部が、「エーテボリ」号と共に中国に持ち帰られ、公衆開放日に集中的に登場するという。
60年前、中国のシルク、磁器と茶を満載した「エーテボリ」号が座礁して沈没した。船が復元される前、多くの磁器がダイバーによって海底から引き上げられたが、海水が染み込んでいたため、黒っぽく光沢がなくなり、色彩豊かな絵柄も腐食して色褪せ、さらに貝殻が付いていた。しかし、これらの磁器と絵柄は依然としてきわめて高い価値を持っている。また、これらのものは、中国・スウェーデン両国の貿易往来を示す歴史的な価値がある。
(編集:高冠毅)
|