「5・95億元、これが最後です。落札!」。木槌が高い音を立て、元「徳隆系金融帝国」のシンポルである徳隆タワーが25日、譲渡された。上海オークション史上の独立建物の最高落札記録も書き換えられた。
中国華融資産管理会社の委託で、上海国際商品オークション有限会社などオークション機構5社が提携して、上海市浦東新区源深路1155号の徳隆タワーとその付属施設を競売にかけた。
2003年に竣工した徳隆タワーは、5A級の現代化オフィスビルで、地上6階、地下2階構造で、建築面積は約2・3万平方メートル、浦東陸家嘴の中心部に位置する。
今回の競売はあっけなかった。競売人が依頼人指定の5・95億元の最低価格を告げた後、158号の入札者が応札し、そのまま最低価格で落札した。関係規定によると、買い手は入札価格の0・5%に相当する手数料を支払わなければならない。
買い手は上海国際グループの上海投資実業会社ということも明らかになった。
徳隆タワーが関係した徳隆事件は、新中国成立後最大の金融証券犯罪事件だった。1月20日、同事件は武漢市中級人民法院で一審判決が下った。唐万新ら容疑者は、違法に一般預金450億元を集めた容疑と証券取引操作による不法所得98・61億元の容疑で起訴されていた。
(編集:劉瑩ショウ)
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