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来年の国際海運運賃は下落  5%下がる見込み
2005 -12 - 25 11:33

このほど発表された「2005年のコンテナ輸送市場分析と2006年の展望報告」によると、来年の我が国の外国貿易の増え方は鈍化し、コンテナの供給が需要を上回って、供給と需要の関係によって、来年の海上運賃は持続的に下落すると見られる。来年の国際海上運賃はさらに5%下がるという。この見方は、業界の中で注目されている。

 

 上海水上運輸取引所の定例発表の一連のニュースによって、現在の国際海運が低迷にしており、そのまま下落して新年になることが明らかになった。

 

 上海水上運輸取引所は下落の趨勢と発表

 

先週発表された「中国輸出コンテナ運賃指数」によると、先週に比べて、総合指数、ヨーロッパ航路指数(EUROPE SERVICE)、米西海岸航路指数(W/C AMERICA SERVICE)、香港航路指数(HONGKONG SERVICE)、韓国航路指数(KOREA SERVICE)、東南アジア航路指数(SOUTHEAST ASIA SERVICE)、いずれも下落している。地中海航路指数(MEDITERRANEAN SERVICE)、オーストラリア・ニュージーランド航路指数(AUSTRALIA/NEW ZEALAND SERVICE)、南アフリカ・南米指数(SOUTH AFRICA/SOUTH AMERICA SERVICE)、東西アフリカ指数(WEST EAST AFRICA SERVICE)、米東海岸航路指数(E/C AMERICA SERVICE)、日本航路指数(JAPAN SERVICE)は、ある程度でアップしたが、上昇幅が1ポイント、2ポイントだけで、総合指数は一直線に下落する趨勢を覆すことはできない。

 

 亜欧航路運賃はすでに3割ダウン

 

 運賃を下落させる最も重要な原因は輸送力の過剰である。アジアからヨーロッパまでの航路の輸送力の過剰、運賃の下落の現状が最も著しく、ますます深刻になっている。アジアからヨーロッパまでの航路の運賃は、過去数カ月の間に30%〜40%下落した。太平洋航路の運賃レベルも去年のピーク時に比べて15%下落した。

 

 調査によると、全世界のコンテナ船団の輸送力は、今年と来年の2年の増え方がそれぞれ13%と17%で、それに反し、来年の海運運送量の伸びは10%程度減少すると予想されている。一部の船会社の「値引きによって貨物を輸送する」やり方によって、運賃ダウンの可能性は、水上運輸業の以前の数回の低潮より強めることになっている。

 

 調査によると、アジアからヨーロッパまでの航路の運賃は、今年10月以降、ますます低くなり、荷主は次から次へと船会社に圧力を加え、運賃ダウンを要求している。これまで、Maersk Sealandなどの世界的な船会社の運賃は、コンテナ1箱につき950ドルで、その上各種の費用を含めても、依然として約1000ドル(注意?元となっていますが、これはどう考えてもドルで、原文が間違っているのでしょう)程度である。次のランクの船会社の運賃は、大幅に下がって、1箱750ドル程度である。このような状況は外部の影響がなければ、来年には1箱600ドルに下がると見られている。

 

 コンテナ運送市場では来年は運送量が少なく、運送力が多い

 

運賃が周期的に上下する唯一の要素が需給状況である。上海市水上運輸取引所の「2005年コンテナ輸送市場の分析と2006年の展望報告」は、来年の我が国の外国貿易は比較的に増加傾向を維持すると見られているが、加速度が遅くなり、コンテナ運送の供給が需要を上回る情勢はもっと激しくなると見ている。

 

 同「報告」によると、今年の1〜10月、外国貿易の増加に従って、我国の港のコンテナの取扱量はアップし、全国の主要港のコンテナ取扱量は6097万箱となり、前年同時期比23.8%増となった。

 

 商務部の予測によると、来年の中国の外国貿易の規模は16000億ドルを上回る見込みで、前年比15%アップし、増加率が今年より明らかに鈍ると見られている。

 

 分析によると、今年の運送力が増える速度は明らかに需要の増える速度を上回った。上海を例にすると、ほとんどすべての航路の船便数は大幅に増大した。その中で、北米と西北欧州航路は今年10月の船便数が前年同期比40%余りアップした。特に下半期に運送力のアップするスピードが加速したため、需給の状況を逆転させた。たとえ、その他の附加費用が急騰したとしても運賃ダウンの傾向を転換させにくいのである。11月18日、上海水上運輸取引所が発表した中国コンテナ輸出運賃の総合指数は1124.95で、年初より4.6%下落した。

 

 統計によると、来年の運送力の増加速度は今年よりさらに速く、パナマ船籍船が来年の供給力が51%超となるのは、幹線航路の供給が需要を上回る情勢を激化させることを意味する。

  

(編集:沈偉麗)

 

 

 
 
 

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