小売大手のウォルマートとカルフールが、間もなく薬品小売業に進出する。元々競争が激しかった中国本土の薬品分野は新しい試練に直面することになる。22日午後、「新聞晩報」と上海精鼎マーケティング・コンサルティング有限会社が共催した「上海薬品チェーンストア発展の方向」検討会」が解放日報ビルで開かれた。老百姓、国大、復星、九州通、雷允上、さらに南京からわざわざ来た泰徳など、中国本土の薬品大手企業20社と同業界の専門家が一堂に集まり、中国薬品チェーンストアの将来にめぐって検討を行った。
ウォルマートとカルフールも薬品商売を
ウォルマートの計画によると、同社は今年下半期からすべてのチェーンストアで薬品の販売業務を増やし、消費者により便利なサービスを提供する。カルフールも同じような実施計画を明らかにしている。規程によると、外国の小売会社は、薬品商売を取り扱う場合は、商務部に申請を出し、登記する必要があり、その後国家薬品食品部門に営業免許を申請できるのである。
専門家によると、ウォルマートとカルフールがいったん薬品販売分野に進出すれば、国内の現在の医療保険システムと関係企業に大きなショックをもたらすだろう。
安価薬局は衰退する
「老百姓」が代表する安価薬局は、薬品チェーンストアとしてここ数年来、新しく出てきたものだ。伝統の薬品チェーンストアと比べて、確かに優位性を持っている。例えば価格が安く、種類が多いなど。しかも「百姓」向けで、たくさんの市民を引き付けた。
しかし会議では、多くの専門家が、安価薬局はそう長くはもたないかもしれない。安価薬局はただ特殊な時期における特殊な産物で、薬品分野の価格システムは新しいバランスが形成されれば、「安価」と言っても意味はないだろう。しかも今のところ、上海では30社の安価薬局が欠損状態である。
多岐にわたって経営すればこそ将来性がある
専門家によると、多岐にわたって経営すればこそ将来性がある。中国本土の薬品チェーンストアも、異なる分野に進出しようと頑張っていたが、以前同様、薬品販売が主要な地位を占め、外国の薬局と比べて格差は明らかだ。
薬品・化粧品店といえば、外国、特に日本ではとても普及している。そのような店で薬品は40%を占め、化粧品は35%を占め、日常用品は25%を占める。同様の店は、中国本土では二店しかなく、それぞれ重慶と深センにあり、上海には一社もない。
(編集:楊 李)
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