中国情報産業部は最近の統計で、8月末までに、全国の小霊通(中国版PHS)利用者が9300万人近くで、月ベースで100万人が増えたと示し、この数値は中国の月平均新規固定電話利用者の半分前後を占めるという。
同部電気通信研究院は、2010年まで、中国での携帯電話利用者が6億5000万人前後に達すると見込んでいる。つまり、今後数年間に、約3億の新規携帯電話利用者が出現することだ。これらの利用者の多くはローエンドクラスで、小霊通の想定目標ユーザー群だ。従って、簡易型無線電話を特徴とする小霊通は一定の発展の余地がある。
第3世代移動通信(3G)の開通につれ、小霊通は、自己なりの市場占有率を維持する。北京郵電大学の曽剣秋教授によると、3Gの目標ユーザー群は移動データ業務を目指すハイエンドユーザーで、小霊通は、中低所得群の通信需要を満たすことができる。そして、3Gは中国で発展の歩みが必要だ。従って、3Gによる小霊通への影響は限度的で、小霊通は今後、一定の発展の余地がある。
また、中国電信(チャイナテレコム)、中国網通(チャイナネットコム)が最近「無線霊通」などの新しいサービスを提供し、小霊通の市場競争力を増し、小霊通の発展のために新しい活力を注ぎ込んでいる。発射の電磁波が携帯電話の二百分の一に過ぎないため、小霊通は局地的に病院などでの専用通信手段とされている。
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