中国建設部によると、当面、中国の主要都市での商品物件前売り比率は一般に８０％以上で、一部では９０％以上にも達した。 推計の結果、前売りの資金回収は現物不動産販売より約１０ヶ月短縮され、価格も１０％〜１５％安い。 前売りはすでに不動産開発融資の重要な手段とされている。

　中国人民銀行の０４年中国不動産金融報告では、不動産開発資金の中で銀行融資は５５％以上を占めることがわかった。トップの資金源は「予約金と前金」で、不動産開発資金源の４３．１％を占めていた。

　 １９９４年施行された「都市不動産管理法」は各地方の経験をまとめた上、商品物件前売り許可制度を制定、前売りの条件、監査をも原則的に規制している。その中で、第四十四条は、商品物件の前売りは次の条件に合わなければならないと規定している。土地使用権譲渡金を全額払い、土地使用権証明書を取得、建設工事企画許可証をもち、前売りの商品物件で推計すれば払った開発建設の資金が総工費の２５％以上を占め、施工進度と完工・引渡し日付をすでに決定、県クラス以上の人民政府の不動産管理部門で前売り登記登録をし、商品物件前売り許可証明書を取得。