国家発展・改革委員会(国家発改委)の関係者は、中国では天然ガスの需要が高まっており、エネルギー消費全体に占める割合が拡大していることを明らかにした。29日付で香港・経済通が伝えた。
中国証券報では、「第11期五カ年企画(2006−10年)」期間の天然ガスの年間消費量は1000億立方メートルにのぼり、エネルギー消費全体に占める割合は6−8%に達すると予測している。現在の年間消費量はおよそ400億立方メートルで、エネルギー消費全体に占める割合はわずか3%。
今後高まる天然ガス需要に応える主な供給元として期待されているのが、中国石油天然气集団(ペトロチャイナ)の「西気東輸(西のガスを東に輸送する)」プロジェクトと、中国海洋石油総公司(CNOOC)の広東(カントン)省、福建(ふっけん)省の液化天然ガス(LNG)輸入ターミナル。
「西気東輸」プロジェクトの年間輸送量は120億立方メートル。広東省、福建省のLNG輸入ターミナルは06年、07年にそれぞれ稼働する予定で、年間70−80億立方メートルの取扱量を見込む。
国家発改委の関係者は、天然ガスと石油製品価格決定に関する改革について、「天然ガスについてはまだ時間が必要だ。石油価格についても具体的なタイムスケジュールはない」としている。
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