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数分間で特定汚染物質を確定 華東理工大学が、快速検出システムを開発
2008 -12 - 30 16:43

 環境汚染物質は時々敵の奇襲のように、その身分を確認するためには、実物サンプリングをしなければならず、実験を重ねることを通じて、初めてそれがどのような汚染物質なのかが分かる。この期間は、普通1週間あるいは1週間以上の期間が必要だ。しかし、華東理工大学の龍億涛教授らにより開発された快速検出システムは、この過程を簡単化した。すべての汚染物質の特徴を収集し、作り出した膨大な情報データは、最短で数分間、最長で1時間以内にターゲットを確定し、有効措置を採ることができるという。

 龍教授の課題は、「重大環境汚染事件における特定汚染物質の現場快速検出技術システム」である。特定汚染物質の環境汚染事件は、突発性・未知性などの特徴があるため、最短時間内でターゲット―特定汚染物質を確定し、対策を打ち出さなければならないという。

 中国科学技術院の報告データよると、中国では毎年10%前後の経済成長率を保っているが、環境汚染と生態破壊により引き起こされた損失はGDP全体の15%も占めている。現在、中国の環境で優先的に考えなければならない汚染物質は約60種である。特定汚染物質の現場快速検出とは、汚染が発生してすぐに、この汚染物質について、その種類・汚染範囲・生物毒性と損害程度を検出し、環境リスク評価と応急対策に技術的な支援を提供することだ。もしこれができるなら、環境安全保護に対して重要な意義がある。しかし、このような技術製品は、中国ではまだ空白状態で、いったん環境汚染事件が起こったら、ほとんどの場合は、汚染物質のサンプルを実験室に送り、専門スタッフが大型機器で汚染物質を検出するしかないという。

 華東理工大学により開発された汚染物現場の快速検出システムは、携帯式高感度集成検出設備と知能化分析ソフトからなる総合的な検出分析システムだという。

(編集:趙莉)  

 
 
 

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