新華社済南発
黄河デルタ自然保護区のスタッフはこのほど、10万ムーの湿地復旧エリアで、繁殖中の雛タンチョウを見つけた。
黄河デルタ自然保護区のスタッフによると、このほど、湿地復旧エリアでコウノトリを観察していたところ、10月にしか姿が見えないタンチョウを見つけた。大きいタンチョウは2羽、雛タンチョウは2羽。
タンチョウは普通、ロシア極東地域と中国の東北部で繁殖する。雛タンチョウは育ってから南方へ飛んでいき、10月末に黄河河口の湿地に着く。従って、雛タンチョウが9月初めに飛んでくることはなく、これほど小さいタンチョウが遠い北方から飛んでくるはずはない。
研究者によると、これらの雛タンチョウは黄河デルタで繁殖したものだ。しかし、タンチョウは産卵前数時間からしか巣を作らないため、繁殖場所を見つけるのは困難だ。研究者は突っ込んだ調査、分析を行い、タンチョウの繁殖場所は黄河への引水や引沙で流された一つの小さな島にあることを確認した。
タンチョウは中国の国家一級保護動物で、沼沢あるいは浅水地帯で生息し、「湿地の神」という美称がある。タンチョウの黄河デルタでの繁殖は地元の生態系改善と関係があるという分析がある。この数年、多くの鳥類は黄河デルタの湿地で繁殖し、そのうち、コウノトリは数年連続で繁殖し、いまは40羽余りの雛鳥をつくった。
近年、黄河デルタ自然保護当局が黄河河口湿地の生態系に対して一連の保護策と対策を取っているのに加え、国の黄河への引水が黄河河口の生態系を有効に改善しているため、黄河デルタの夏渡り鳥繁殖数は今年、200万羽超を見込まれる。
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