虹口海湾ビルに勤める黄語清さんは29日の正午、食後にエレベーターを使わず、非常口の階段を上った。1階からオフィスのある9階まで全部で160段ある階段を黄さんは3分かけて上り、額の汗を拭きながら笑顔で、「階段を上ることは運動にもなるし、エネルギーの節約にもなり、これからも続けていくつもりである」と話した。
また黄さんと同じように、29日、上海にいる数万人もの青年らが全市50ヵ所にあるビルで、階段の上り下り、消灯、紙の節約などの環境公益活動を行なった。活動を企画した共産主義青年団市委員会の責任者は、毎年5月20日は上海青年公益活動日であり、今年のテーマは「エコ環境保護」である。青年らは積極的に「エレベーターを使用しない」「エコ袋の使用」「紙の節約」「電気を1時間消す」「1日車を使わない」といった活動に参加したと述べた。
今年の「5.20」の活動は地震災害救済のため1週間遅れで始めたにもかかわらず、多くの青年が活動に参加し、また静安恒隆広場のエレベーターには、「エコで上がろう」と書かれたポスターが各階に貼ってあり、実際の行動で活動を支持したという。また概算統計によると現在までに、この活動に参加した人数は7万人を超え、うち1.5万人の青年が「エコ袋の使用」活動に参加し、積極的に6月1日から施行される「レジ袋制限令」に対し、エコ保護を考えた上での買い物を心がけるよう宣伝した。
他にも日常生活(家電製品・職場)における電気の無駄遣いを注意する、「1時間電気をつけない」の活動に3万人近くの青年らが参加し、5000人近くの人が車の使用を放棄し、排気ガスの削減に取り組んだ。
(実習編集:呉 恵伊)
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