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東華大学 世界で最も強い繊維を開発
2006 -8 - 31 16:39

 1本の普通の繊維で作られたようなロープの耐える最大重量は、太さが同じワイヤーロープの8倍である。東華大学化学繊維所がこのほど明らかにしたところによると、中国紡績投資会社と協力して、生産ラインで世界最強の繊維――超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)の量産化に成功し、アメリカとオランダの長期にわたった同技術独占を打ち破った。現在、東華大学化学繊維所はまた、2件の超高分子量繊維の研究プロジェクトをスタートさせたという。

 超高分子量ポリエチレンの強さは、1対のステンレス鋏で1分間連続して切った後、鋏の刃が鈍化したというほどである。この繊維は、強いロープ・電線、織物防弾ジャケット、防弾ヘルメットなどの製品に用いられ、航空・宇宙飛行、国防軍需産業、農業、海洋開発とその他の領域での応用の見通しが広いと見られる。同時に、この繊維は軽く、腐食と光に耐え、固いなどの良い性能をもち、作られた防弾ジャケットの重さは、伝統的な防弾ジャケットよりさらに軽く、防弾性能もより高い。2002年から、中国は、中国紡績投資会社が生産した超高分子量ポリエチレンを、「神舟」宇宙飛行船のカプセルに応用し、宇宙飛行事業の順調な発展に貢献した。

 現在、この繊維の世界での年間生産量は8000トンだけで、世界的に極めて不足している物資であるが、中国の年間生産量は1000トン以上に達し、輸出による年間収入は2億元以上となる。その核心技術は、すべて東華大学化学繊維所の成果によって転化されたものである。

(編集:高冠毅)

 
 
 

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