全国老齢工作委員会弁公室がこのほど発表したリポートによると、1999年、中国は高齢化社会に入り、現在、高齢者最多の国になり、世界高齢者の5分の1を占めているという。
中国は高齢化加速の段階に入り、人口高齢化の圧迫が顕在化している。
『中国人口高齢化発展すう勢予測研究報告』によると、ほかの国々に比べ、中国人口の高齢化は以下の特徴をもっているという。
――高齢者の規模が巨大だ。2004年末、中国の60歳以上の高齢者が1.43億人、2014年、2億人、2026年、3億人、2037年、4億人を超え、2051年をピークに、3億〜4億人を保つ。
――国連の予測によると、21世紀前半、中国は世界でも高齢者最多の国で、世界高齢者の5分の1を占め、後半になっても、中国はインドに次ぎ、世界第2の高齢者大国だ。
――高齢化が加速している。65歳以上の高齢者が全人口に占めた割合が7%から14%になったというプロセスは先進国の大半が45年間をかけたが、中国はわずか27年間でこのプロセスをたどり、更に、長期間にわたってハイペースを続け、高齢化最速の国に伍する。
――地域の発展が均衡しない。中国人口の高齢化に、東から西へと広がる特徴が著しく、沿海部の発達地域が西部の経済未発達地域より早い。最も早く高齢化社会に入った上海(1979年)と最も遅く高齢化社会に入る寧夏(2012年)は33年間の間隔がある
――農村部が都市部を上回る。現在、中国農村の高齢化が都市部を1.24ポイント上回り、この状況は2040年まで続く。21世紀後半、都市部の高齢化が農村を上回り、次第に格差が開く。これは中国人口高齢化が先進国と違う特徴の一つだ。
――女性高齢者が男性を超える。現在、高齢者のうち、女性が男性を464万人上回り、2049年、ピークに達し、女性が男性を2645万人上回る。21世紀後半、超過分が1700〜1900万人を維持する。
超過分の女性高齢者のうち、50%〜70%は80歳及びそれ以上の高齢者だ。
――高齢化が近代化を先取りする。先進国は近代化をほぼ達成する条件下で、高齢化社会に入り、対照的に、中国は近代化を達成しておらず、経済がまだ発達していない状況下で高齢化社会に入っている。
先進国が高齢化社会に入った時点の一人当たりの国内総生産が5000〜1万ドル以上で、中国のそれは1000ドルを超えたばかりで、低収入の国に属し、人口高齢者に対応する経済の実力がまだ弱い。
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