広東省・興寧市にある大興炭鉱で8月7日に発生した大規模な浸水事故に関連して、救援指揮部は29日16時30分(現地時間)に記者会見を開き、救助作業の断念を宣言した。
27日夜から28日午前にかけて坑内で崩壊が相次ぎ、救助作業は実質的に中断していた。救助指揮部では「一筋の望みをかけて全力を挙げて救助活動を続けてきたが、坑内の状況は複雑で破損もはげしく、これ以上の救助活動は二次災害の危険が大きすぎる」などと説明した。
また、8月23日の時点で、生命科学の専門家の意見を求めたところ、「水面下にある坑内では、生命活動の条件はない」との報告を受けたことを述べた。
この救援指揮部の決定により、坑内に閉じ込められた123人全員が死亡したと認められたことになる。これまでに搬出された遺体は6体にとどまった。
記者会見では、救助作業の断念にともない、「今後は関係部門が遺族に対する善後策や事故原因の調査などに精力を集中する」などと報告された。
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