長江水利委員会の蔡其華・主任はこのほど、湖北省洪水対策会議で、以下のように述べた。今年、長江中下流では、多雨の範囲が昨年より広がり、干ばつ、洪水による災害の度合いが昨年より深刻化し、干ばつ、洪水の二重圧力に直面しているという。
関係部門は全国の気象情勢を合同診断してから、以下のように認識している。今年、中国で、南北という二つの多雨ベルトが現われ、その一つが長江より南部の地域にあり、長江中下流地域では、洪水発生の確率が高い。6〜8月、大半の地域では、降雨が1〜2割増加し、梅雨が終了すると、晴れ、少雨の天気が訪れ、ある程度だが、干ばつが現われる。
長江中下流地域で、連続して18の暖冬が訪れてから、今冬は「冷冬」になり、2月上旬、低温、降雨、降雪の天気が発生し、春季になると、気温が1日あたり10℃以上下がる。1月、長江の水位は例年同期の最高に達し、武漢での水位が同期比で1.18m上昇した。
長江水利委員会の予測によると、武漢での最高水位が26.3〜27.3mで、平均値を0.33〜1.33上回る。従来の災害年が示したように、異常な天気、水文の現象が発生するとすれば、当年、洪水、干ばつの発生の確率が高い。
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