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3M大中華区総裁ステファン·シェーファー:改革によるイノーベション

2019年 1月 14日15:42 提供:東方ネット 編集者:範易成

3M大中華区総裁ステファン·シェーファー:改革によるイノーベション

  米国人ステファン·シェーファー(Stephen Shafer)は、上海でスリーエムの大中華区総裁を務めている。2年前から上海で生活と仕事を始め、中国語や上海弁の勉強も怠らない。上海の3Mスタッフを、「みんな賢くて向上心があり、活力を持って仕事に取り組んでいます」、と高く評価する。  

  「望遠鏡」で中国市場の底力を発見

  スリーエムは1902年に設立され、アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール郊外のメープルウッドに本拠地を置く、世界的な化学·電気素材メーカーである。中国のスリーエムは1984年に上海で設立され、正式に中国市場進出を開始した。またスリーエム(中国)は、上海市における初めての外資独資企業である。

中国のスリーエムは1984年に上海で設立された

  当時のスリーエムにとって中国市場は未知の場所だった。そのような時代に中国市場に進出した理由についてステファンは、スリーエムが「望遠鏡」式の考え方で中国市場に潜在する機会や底力を考察した、と述べた。「会社を経営するには、顕微鏡のように細やかなことを考えるだけでなく、望遠鏡のように業界の最新の趨勢、将来の発展方向などを考えるべきです」、と語る。

  そして中国市場の発展と底力を発見したスリーエムは、他の外資企業より一歩先に中国市場に進出した。改革開放の風に乗って、上海を基地とした自らの多元的な技術や総合ソリューションにより、中国経済社会の発展及び建設に参入して、次第に中国における最も成功した外資企業に成長してきた。

  上海はスリーエムにとってもう一つの家

  スリーエムは現在、世界中の200か国で5万種類の商品を販売する。特許は10万件以上所有し、1日平均で新規製品1.7件を開発している。

自社商品を展示するステファン·シェーファー

  取材中、ステファンの口から一番多く出た言葉は「イノベーション」だった。ステファンによると、イノベーションは政策と緊密に繋がっていて、その政策には外部と内部の両方ある。外部と言えば、改革開放によって中国はますます世界中の企業に向けてドアを開けている。そして関連する政策の効果で、中国の経営環境はより公平で、規範的になって来ている。内部と言えば、スリーエムには「15%」というイノーベション支援政策があり、社員が15%の時間を利用して、革新的なことに取り組むのを励ますという。 上海は新しいことに対する受容度が高く、都市自身も非常なスピードで発展·変化している。その特徴はイノーベションなどを重視するスリーエムとぴったり合い、「上海はスリーエムにとってもう一つの家になっている」、とのことだ。ステファンによると、上海市の完璧な経営環境に恵まれて、スリーエムは上海から高速発展に必要な資源と人材を獲得したという。これまでスリーエムは、上海に研究開発センター1カ所、生産基地5か所を建設し、5000人のスタッフを雇った。

  改革開放以来、中国は新しい大胆な方式で発展の道を切り開いた。その結果40年間で前代未聞の経済的な発展を遂げた。「スリーエムは中国の発展とともに成長しており、非常に光栄だと思います」とステファンは語った。

(編集:f)