Home > ニュース > 中国  > 平和発展の協力を担う架け橋――習近平主席の欧州訪問は重要な外交理念を論述する
平和発展の協力を担う架け橋――習近平主席の欧州訪問は重要な外交理念を論述する
2014年 5月 4日13:48 / 提供:新華網日本語

 2014年は,一つの歴史感の濃厚な年だ。第1次世界大戦勃発100周年、第2次世界大戦勃発75周年、中日甲午戦争勃発120周年……西方から東方まで、血と火の追憶が、歴史ののろしや戦塵を通り抜けて、真正面から向かってくる。

 2014年はまた一つの各国が時勢を分析し、状況を判断して航行方向を調節し、東方と西方が互いを鏡として融合することが明らかに深まり、加速する年だ。春うららかに花が開く際、習近平主席の欧州訪問は、中欧の協力を推進し、影響のはかり知れない重要な主張を提議して、国際からの注目を浴びた。

 歴史は現実の根源だ。中国から世界を見て、歴史から未来に向かう。中国は各国と共にいかにより平和で、安全で、すばらしい新世紀へ向かうのか。

 新興大国の発展の架け橋を作り出し

 世界の座標系で中国を見る:悠久の文明を有し、多大な苦難を経験し、世界最大の発展途上国と第2の経済体として、中国の特色ある社会主義を実践しているところで、全面的で深い変革が発生しつつある。

 中国から世界の大局面を見ると、大調整、大変革の足並は絶えまなく加速し、人類の今後の情景に関わる歴史的、根本的な変革が発生している。しかしゼロサム時代はすでに過去のものとなっているが、ゼロサム思考は振りほどこうとしても振りほどけていない。一部の人は体は21世紀に入っているが、頭は依然として20世紀のままなのだ。

 中国は平和発展の新興大国として、どのような国際的役割を担うのか?

 習近平主席の今年3月の欧州への旅は、世界に向けて、架け橋を架ける−−平和安定の橋、成長繁栄の橋、改革進歩の橋、文明共栄の架け橋を築くという中国の特色に富んだ答えを示した。

 対内には発展を求め、変革を求め、安定を求め、平穏無事な中国を建設せねばならず、対外には平和を求め、協力を求め、ウィンウィンを求め、調和のとれた世界を築きあげねばならない。

 改革・開放の中国として、時代の架け橋となる望みがあり、能力があって、東方と西方の間で、歴史と未来の間で、国際社会と手を携え、平和、成長、改革、文明の4つの架け橋を築き、それによって中所得の落とし穴やトゥキディデスの落とし穴を乗り越えて、21世紀を人類の平和、発展と繁栄を共に享受できるような世紀まで共同で築き上げる。

 東西に通じる文明の架け橋を作り出し

 人類文明は、誕生の日からつまり多元的で、どの文明もみな他の文明に栄養を付けられたことがある。東方と西方が共に立つ時は、「衝突」ではなく抱擁し合うべきだ。なぜなら彼らはいずれも戦争の大災害を経験した文明の巨人だからだ。

 習近平主席の欧州の旅は、東方文明が世界に向けて心を開いた旅。

 習近平主席のパリ 国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部での演説は、心からの拍手を獲得した。「各種の文明の真理を理解するには、必ず平等で、謙虚な態度を守らねばなりません。高い所から下を見るように一種の文明を扱えば、このような文明の不可思議なところを深くまで理解することができないだけでなく、これとまったく相容れないでしょう。歴史と現実はいずれも、傲慢と偏見が互いを鏡とする文明交流における最大の障害であることを示しています。」 世界へ向かうには、必ず交流と疎通を通して、非理性的な偏見と不安を取り除き、人類文明の多元的に相互融合しあい、平等 相互信頼、互いを鏡とする包容 相互学習、協力 ウィンウィンを促進せねばならない。大国の奮い立ちの中での戦争、没落、ゼロサムに関するいわゆる「宿命」思想を打ち破る。ある種の意義から言うと、これも正に中国が一つの堂々たる大国として、人類の運命共同体における「特有な使命感と責任感」に対する体現だろう。

 地球村のすべての公民は時代の架け橋となり、人類の各種の文明の花が競って咲くのを促進し、全人類の物質と精神生活を豊かにする責任がある。

 架け橋は大動脈のようで、東方と西方に通じている。

 信頼を深め、疑念を解消する共通認識の橋を作り出し

 相互交流と相互理解は、国家関係の発展を促進する基本工程だ。これと反対に、お互いに疑念や恐怖を感じるのは、すべての時代における戦争の温床であり、平和への毒薬だ。

 習近平国家主席はドイツのコルバート基金で、次のように丁重に語った。「平和的発展路線を歩むことは、中国の発展動向に注目する国際社会に対する中国の返答であり、さらには、自国の発展目標の実現に対する中国人民の自信と自覚だ。」

 強国になると必ず覇権的になるという古いロジックは、中国においては理に合わない。事実上、中国は平和を忠実に守っているだけでなく、和平を熱心に促進している。シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの提起から、開放型世界経済の建設とアジアと欧州の成長極の緊密な連携の推進の提唱まで、中国は世界における平和的な発展の大義を最優先し、互恵互利の協力の接点を模索し、深化してきた。人類の未来につながる橋梁建設事業において、中国は重要な貢献を果たしてきた。

 共同安全の世紀の橋を作り出し

 欧州訪問で習近平国家主席は次のように述べた。何千何百年という間、人類は永続する平和を夢見てきたが、戦争は終始、幽霊のように人類の発展の歴史から離れることはない。

 「歴史感の濃厚」な2014年に身をおいて、ドイツの劇作家レッシングの、歴史は記憶の負担ではなく、理智の啓発であるべきだ、という訓戒を学び直すべきだ。

 絶えず変貌するこの世界において、中国は自国に対して明確な位置付けがある。それは、平和的発展と協力の路線を歩み、責任感のある新興発展途上国が果たすべき国際責任と義務を断固として、たゆまずに積極的に履行することだ。中国は国際秩序を積極的に擁護し、改革してきた。世界の平和を堅実に守り、推進してきた。世界の発展に重要な協力を果たし、リードしてきた。

 欧州訪問において、習近平国家主席は次のように指摘した。戦争ではなく平和を求め、一国主義ではなく多国間を求め、対抗ではなく対話を求めることは中国と欧州双方の共通認識だ。文明と文化は伝播することが可能で、平和的発展も伝播することができる。中国はEUとともに、平和の陽光で戦争の暗い霧を拡散させ、繁栄の松明で低迷する世界経済を活性化し、全人類が平和的に発展し、ウインウインの協力路線を歩むように促進することを希望する。

 中国が提唱する未来につながる友誼と協力の橋は、世界に明るい将来を示している。

関連記事