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アジア最大の旧日本軍「慰安所」を文化財に指定へ
2014年 3月 19日9:44 / 提供:新華網日本語

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  【新華社南京3月18日】江蘇省の南京市利済巷にある旧日本軍慰安所旧址が保護文化財に指定される。慰安所旧跡は約10年間空き家になっていたもので、元慰安婦も現存するアジア最大の旧日本軍「慰安所」旧址であることを確認している。

  慰安婦制度は第二次世界大戦前と戦時中、日本政府と日本軍が各国の女性を日本軍の性的奴隷にしていた制度で、中国、朝鮮、東南アジア、欧米各国の多数の女性が日本軍の性的奴隷になっていた。利済巷「慰安所」旧址に残っている建築物は7棟。朝鮮の「慰安婦」、朴永心さんは2003年、同地が3年間「慰安婦」として働かされていたところであることを確認した。

  南京師範大学の経盛鴻教授の研究が示しているように、同地はアジアに現存する最大規模の「慰安所」旧址で、旧日本軍はかつて同地に「慰安所」を2カ所建設していた。南部の東雲「慰安所」は朝鮮籍の女性が拘禁されていたところで、日本人兵士を主に接待していた。北部の故郷楼「慰安所」は日本籍の慰安婦を拘禁していたところで、主に日本の将校を接待していた。日本人学者の研究でも以下のことが確認されている。慰安所の建物に限っても、面積は4800平方メートルあり、周辺にあった店舗の総面積は8000平方メートルもあった。

  この旧址は南京国土局に収用された2003年以降、空き家になっており、多くの専門家が保護文化財に指定するよう繰り返し呼びかけていた。南京市秦淮区は12日、専門家論証会議を開いた。会議に出席した専門家は、利済巷「慰問所」は非常に高い歴史的価値があり、保護文化財に認定すべきだとの認識を一致して表明した。南京市文広新局(文化・放送・報道局)の責任者は、「利済巷を速やかに保護文化財に指定し、しっかりと保護していく」と表明した。

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