【新華社モスクワ1月26日】李輝駐ロシア中国大使は２３日、駐ロシア中国メディアの合同取材に応じた際に、中国の習近平国家主席が２月６日から８日にかけてソチ冬季五輪開幕式に出席すると表明した。これは、中ロ両国の全面的戦略パートナーシップの高水準と特殊性を十分に体現し、両国元首の良好な実務関係と親密な友誼を顕著に表し、中ロ双方に密接に関わる重大問題における相互の支持、黙契及びその強度を改めて立証するものである。

　李輝大使は次のように述べた。習近平国家主席のソチ冬季五輪開幕式への出席は、中国の最高指導者が海外で開催される大規模なスポーツイベントに初めて出席するという十分に重要で象徴的意義がある。これは、中国側が国際的視野に立って実施する重大な施策であり、中国がオリンピックスポーツ事業を高く重視し、支持していることの表われであり、中国の現代世界への開放的な姿勢と国際社会とのインタラクティブの実現に積極的に臨む自信を示している。また、中国側が中ロ二国間の戦略的高みから展開する重大な策定でもあり、ロシアは習近平国家主席の2年連続で新年早々から訪問する国になる。

　李輝駐ロシア中国大使は次のように表明した。習近平国家主席のソチ冬季五輪開幕式への出席は、中ロの全面的戦略パートナーシップの強化に向けて必ず新しい原動力を注入する一定の作用がある。「中国はロシアの良い隣国、良い友人、良いパートナーとして、中国と冬季五輪開催国のロシア及びソチ冬季五輪に参加するその他の代表団の選手たちが優秀な成績を収めることを心より願う。我々はロシアのソチ冬季五輪が必ず順調に進行し、円満に成功を遂げると確信している」。

　李輝駐ロシア中国大使はまた次のように述べた。２０１３年は中ロ関係が過去を受け継ぎ未来へ繋げ、先人の事業を受けつぎ、前途を開拓し、一貫して高水準の発展を維持した。３月に、習近平国家主席がロシアを就任してからの初訪問国に指定し、ロシアへの歴史的な訪問を成功させ、中ロ関係の発展に向けて、新たな章節の1ページを開いた。習近平国家主席はロシアのプーチン大統領と中ロの全方位的で戦略的な協力を強化するという重要な共通認識を確立しており、両国の全面的戦略パートナーシップは、新たな段階に進んだ。

　習近平国家主席は半年前、ロシア サンクトペテルブルクで開催されたＧ２０首脳会合に出席した期間に、プーチン大統領と再度、会談を行った。両国元首は、経済貿易、エネルギー、航空、地方などの分野の実務協力をより一層、推進するとともに、国際及び地域の重大な問題における戦略的疎通と協力を強化することに一致して同意した。また、両国元首は昨年の第5回ブリックス首脳会議、上海協力機構（ＳＣＯ）加盟国首脳理事会第１３回会議、アジア太平洋経済協力（ＡＰＥＣ）第２１回非公式首脳 会議期間に３回にわたり会談を行った。

　両国はさらに昨年、共同軍事演習「海上連合−２０１３」、反テロリズム共同軍事演習「平和使命−２０１３」を実施した。シリア情勢、イラン核問題などの国際及び地域のホットトピックにおいて、中国とロシアは一貫して緊密な疎通を維持し、有効な協力を展開し、　シリアとイランの核問題の政治的解決を推進するために積極的に努力し、段階的な成果を収めた。

　李輝駐ロシア中国大使は次のように指摘する。ソチ冬季五輪開催期間中に、習近平国家主席は、開幕式、レセプションなどの多数のイベントに出席し、中国政府を代表して中国のオリンピック代表団を激励する。また、プーチン大統領と会談を行い、この1年間における中ロ関係の発展の成果を全面的に振り返り、構想をさらに拡大し、潜在力を開発し、両国の二国間関係の発展と次段階の実務協力に向けて、戦略的な指導とトップダウン設計を行い、２０１４年の中ロの全面的戦略パートナーシップを深く発展させるために、幸先の良いスタートを切る。双方はさらに、国際及び地域の問題について深層から意見交換を行う。