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「自ら語る中国侵略の犯罪証拠」 済南で従軍カメラマンの写真初公開(写真)
2014年 1月 21日15:08 / 提供:新華網日本語

侵

侵華日軍(資料写真)

 【新華社済南1月21日】中国山東省の済南警察博物館が18日、正式に一般開放され、特別に設けられた侵華日軍罪証自叙展示エリアに、日本人酒井省一が中国で撮影し、保存されていた300枚余りの写真が初公開された。これは侵略者の視点から日本軍国主義の数々の罪状を証明したもので、日本軍による侵略の暴挙の「鉄証」〈動かぬ証拠〉と言い逃れできない罪証となっている。

 長野県上伊那郡飯島村に生まれた酒井省一は、1932年に中国に来て、偽満州国長春市警察署のカメラマン、日本軍の従軍カメラマンとなった。済南解放後、酒井は日本の特務と一緒に潜伏して情報活動を行った。1951年4月11日、済南市経一緯四路5号で市公安局に逮捕され、53年1月19日、中国人民解放軍済南市警備司令部(済南市人民政府公安局)軍事法廷で懲役10年の判決を受けた。

 今回初めて公開された300枚余りのオリジナル写真とネガは酒井が日本の中国侵略期間中に撮影したもので、その後済南市の公安機関に押収された。写真でカバーされた期間は、日本が中国の東北、華北、華中と華南を侵略 占領した各時代および米国の真珠湾を奇襲した時代に及んでいる。新華社記者は博物館4階にある展示コーナーで、日本軍が長春の街頭で公衆の面前で抗日の民衆を惨殺する光景のほか、東北抗日聯合軍の将兵が日本軍によって残忍に殺戮され、首を切り落とされて見せしめにされている様子、さらに日本「協坂部隊」による南京城壁攻略、日本軍による物資略奪の場面が一枚一枚の写真によって暴かれているのを見た。

 中国侵略戦争で、日本は罪のない市民を大量に殺戮し、捕虜を虐殺するほか、罪悪的な細菌戦と化学戦を行った。酒井が撮った写真の中に、日本軍の生物 化学兵器で殺された中国の民衆の手や足、日本軍の凍傷実験によって変形した手があり、その身の毛もよだつような惨状は、日本軍が犯した、人びとを憤怒させる極悪非道の犯罪行為を明らかにしている。

 個人の供述書で、酒井も自分を含めた日本の侵略行為を深く反省している。「私は過去において反動的な行為をした。特に日本の侵略時代、その手先として多くの罪を犯したが、人民政府の特別の寛大な処理と赦免を受けた」。酒井は感激の気持ちで、人民政府に固い忠誠を誓っている。

 済南警察博物館は延べ床面積3240平方メートル、展示 陳列面積1705平方メートルで、侵華日軍罪証自叙展示エリアのほか、済南警察史展示エリアや銃器、地契〈土地売買契約書〉などの展示ホールがあり、乾隆13年(1748年)から博物館完成までの、警察に関する文物、所蔵品600余点が陳列されている。またあまり知られていない、客観的かつ詳細で確かな公文書史料が展示されており、革命的伝統の教育基地と愛国主義の教育基地になるという。

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