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王毅外交部長が中国は周辺国家のために3つのチャンスを提供すると指摘
2014年 1月 17日16:59 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京1月17日】中国の王毅外交部長は16日に北京で訪問中のモンゴルのボルド外相と会談した後の共同記者会見の際、2014年、中国は周辺国家ないしは地域全体のために「中国の改革」、「中国の提案」、「中国のホームグラウンド」という3つの重要なチャンスをもたらしてゆく見通しだと指摘した。

 王毅外交部長はこのように表明した。中国は世界で隣国の最も多い国で、我々はかねてから隣国との友好関係を重視し、一貫して周辺外交を中国の外交の最も重要な位置に置いてきた。去年、中国は初の周辺外交工作座談会を招集し、善隣友好の方針の基礎を受け継いだ上で、習近平主席が「親・誠・恵・容」(親しくすること、誠実に付き合うこと、互恵を目指すこと、寛容な姿勢を貫くこと)の重要な理念をより提議し、この4つの文字の発した明確なシグナルとは、中国が一層誠実で、一層包容的に周辺国家に対応することであり、互恵的協力の深化を通して、周辺国家との相互信頼と友好の感情を絶え間なく増進させ、周辺国家と人民に堅実な利益を絶え間なくもたらせるよう願っている。中国には周辺国家と善隣友好な新たな1ページを切り開く望みも能力も自信もある。

 王毅外交部長はこのように表明した。2014年は、中国の外交に対してであっても、中国自身の発展にとってであっても、またきわめて非凡な1年となるだろう。中国は周辺国家ないしは地域全体のために3つの重要なチャンスをもたらす見通しだ。

 一つは「中国の改革」のチャンスだ。これまでの30年余り、中国の改革開放は自身の発展の奇跡を作り出したと同時に、アジア経済のために重大な貢献をも作り出してきた。2014年、中国は新しい一回りの全面的改革をスタートさせる。中国経済のモデル転換、市場の潜在力の掘り起こしは、全世界に新たなチャンスをもたらす見通しで、周辺国家は最初にその利益を受けるだろう。遠い親戚より近い隣人が頼りになる。我々は中国の友好的な隣国が中国の新しい一回りの改革発展という急行列車の最初の乗客となることができるよう期待している。

 二つは「中国の提案」のチャンスだ。去年、中国の新しい指導者が当地域の長期的且つ共同の発展に着眼し、シルクロード経済ベルトと海上のシルクロード、中国とインド、ミャンマー、バングラデシュによる経済回廊、中国−ASEAN自由貿易区のアップグレード版の打ちたて、中国とASEANの「2+7」(二つの政治的合意と七つの協力分野)に関する協力、アジアインフラ投資銀行などの一連の新しく重要な提案を提議した。今年から、これらの提案が徐々に実行・推進することに従って、当地域の国家の経済発展のためにきっと力強い動力を絶え間なく注ぎ込み続けてゆくだろう。

 三つは「中国のホームグランド」だ。2014年、中国はAPEC(アジア太平洋経済協力)とアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)の2大会議を同時に主催する予定だ。主催国として、我々は各当事者の期待に順応し、アジア?太平洋地域の経済発展と安全協力のためにプラスの役割を発揮し、もつべき責任を引き受け、新たな貢献を作り出してゆく見通しだ。

 王毅外交部長はこのように表明した。当然、歴史的な原因により、中国は関連の隣国とまだいくつかの争議と問題が存在している。中国側は国家主権と領土保全を守る前提の下で、善意的で誠実な態度に基づいて、引き続き協議と対話の方式を通して適切な処理を加えてゆく。同時に、朝鮮の核やアフガニスタンなどのその他の地域の注目問題では、中国側も建設的な役割を発揮し続け、地域の平和と平穏を守るために新たな努力を作り出せるよう望んている。

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