中国の程永華日本駐在大使は１９日、東京の大使官邸で長野県の阿部守一知事と会見し、先月末の阿部知事による中国訪問を高く評価した。長野県日中友好協会の相澤孝夫副会長や西田節夫副理事長などもこの会見に列席した。
会見で阿部知事は、先月末の訪中状況を紹介し、「（長野県と河北省との友好関係提携）３０周年という節目のときに河北省を訪れ、張慶偉省長と直接に会うことができた。双方は友好交流関係を確認すると同時に、未来志向で話し合えたことは、大変意義深いと思う」と述べ、程大使が中国訪問を歓迎してくれたことに感謝の意を表しました。さらに、「今後、長野県として、より具体的な形で中国との提携と交流を進めていきたい」と話した。
左から：相澤孝夫長野県日中友好協会副会長、阿部守一長野県知事、
程永華中国駐日大使、西田節夫長野県日中友好協会副理事長（北京
放送を聞く会会長）
程永華大使は、阿部知事の中国訪問を「非常に有意義なものだ」と評価した上で、医療問題や高齢化問題、大気汚染対策及び観光などの分野における河北省と長野県との更なる連携強化に期待を示した。程大使はさらに、「双方の交流と協力には非常に大きな潜在性がある。今後も、中日間の協力に貢献できるよう、お互いの連携を引き続き緊密にしていきたい」と語った。
CRIから送られた表彰状を手に歓談する程大使と阿部県知事
河北省と長野県との友好提携３０周年に当たり、阿部知事をはじめとする訪問団一行は１０月２７日から１１月１日にかけて、中国の北京市と河北省の石家荘市、上海市の３都市を訪れ、河北省の張慶偉省長と会見したほか、経済や友好交流などについて中国各界の要人らと意見を交わした。張慶偉省長との会見で双方は、青少年や経済、観光などに加え、環境、医療衛生、スポーツなどの新たな分野において具体的な交流を進めていくことで一致した。
また、阿部知事は先月２８日に、北京にある中国国際放送局を訪れ、馬為公副総編集長と会見し、中国国際放送局と長野県短期大学との交流促進などについて意見交換を行った。