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崔天凱大使、日本は正しい歴史観を確立するべきだと強調 
2013年 10月 11日10:04 / 提供:新華網日本語

 【新華社ワシントン10月10日】中国の崔天凱駐米大使は8日アジア太平洋地域の情勢と中日関係について評論を発表した際、日本は第二次世界大戦で、平和を愛し、侵略に反対する各国の人民に敗北しており、日本が歴史観の問題で正しい選択ができることを望んでいると表明した。

 崔大使は当日ジョンズ ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)の「中国フォーラム」で演説を発表し、中国の外交政策と中米関係について詳しく述べ、また当大学院の教師と学生の質問に答えた。

 日米の外相と国防長官が3日東京で「2+2」閣僚会合を行ない、また軍事協力の強化に合意したことに関する質問に答える際、崔大使は日米間の二国間における安全保障の手配は厳格に二国間の範疇に置くべきで、他国の利益に影響を及ぼすべきではないと強調した。

 崔大使はこのように指摘した。現在アジア 太平洋地域の前途をめぐって2種類の見解が存在している。一種の見解はアジア 太平洋は世界で経済発展の見通しが最も明るい地域だとみなし、そのためその地域を一つのチャンスに満ちた大きな市場とならしめ、共同繁栄を実現するために、各国が協力して共に発展をはかるべきだと主張すること。もう一種の見解は、アジア 太平洋を一つの衝突と危険に満ちた地域だとみなし、そのため、その地域を一つの危険な戦場とならせるよう企んでいることだ。

 崔大使は、この2種類の前途はまったく異なるもので、アジア太平洋の各国の切実な利益に対して非常に大きな影響をもたらす見通しで、関連国家の政治家たちが正しい選択を行うことを望んでいると述べた。

 崔大使はまた日本が誤った歴史観にミスリードされないように警告した。崔大使は、日本の少数の者は日本が第二次世界戦争でただ米国に負けた、原子爆弾に負けたにすぎないとみなしており、そのため米国との関係のみをきちんとしさえすれば、その他の国に対する配慮はあまり関心を持つ必要はないと考えていると指摘している。

 崔大使は「これは誤った歴史観だ。日本は第二次世界大戦で平和を愛し、侵略に反対した各国の人民に敗北したのだ。当然ながら中国人民と美国人も含まれる。日本がこのような誤った歴史観で誤導するならば、大きな問題になる。なぜなら、戦後の国際秩序に関わり、 アジア太平洋地域の人民の切実な利益にも関わるからだ。当然ながら、日本人自身の利益にも関わる。私はやはり日本この問題において、正しい選択を行うことができることを望んでいる。」と述べた。

 崔大使はまた演説で次のように説明した。中国が平和で独立した外交政策に徹してきたのは、中国の悠久の歴史と文化の伝統に根ざしているためだ。中国は、国際問題を武力で解決することに一貫して反対し、交渉、対話、調停及び包容などの平和的方式による紛争解決を主張してきた。

 崔大使はさらに次のように説明した。中米関係の発展によって、この点が力強く実証された。両国の努力によって、中米関係は40年余りの曲折を経て発展し、現在は良好な状態にある。中米首脳は今年、2回の会談を開き、両国はハイレベルでの緊密な疎通を維持し、相互尊重及び協力ウィンウィンを基盤とした新しい大国関係を共に努力して築き上げている。これは、21世紀の新しい現実と合致し、中米両国の長期的な利益に符合し、国際社会に共通する期待に見合うものだ。前途多難だが、中米両国は他に選択することがない。両国は先見性、英知、相互信頼、決意及び固い意志によって、大国が対立する古い定律を打ち破り、ウィンウィンの未来に向けて大きな門を開くために努力しなければならない。

 

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