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習近平主席のAPEC出席の注目点
2013年 9月 30日15:06 / 提供:人民網日本語版

 20カ国・地域(G20)サンクトペテルブルクサミットが閉幕し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が間もなく開幕する。10月初めに21のエコノミーがインドネシア・バリ島に集まり、アジア太平洋地域の経済・貿易協力の大計について話し合う。これは中国の習近平国家主席が初めて出席するAPEC会議でもある。1989年の発足以来20年余りの非凡な歩みを経てきたAPECが、ボゴール目標誕生の地で再び会議を開くことに世界の人々は注目している。今回のAPECには一体どのような注目点があるのか?京華時報が伝えた。

 第1に、アジア太平洋が引き続き世界経済の回復を先導できるかどうかだ。アジア太平洋地域最高レベルの協力枠組みであるAPECがいかに役割を発揮するかは、将来の世界経済の新たな成長源と結びつける必要が大いにある。ここ2か月、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を縮小するとの観測を受けて、インドやインドネシアに代表される新興国は株式市場の大幅な変動、自国通貨の下落、ホットマネーの流出に相次いで見舞われており、新興市場衰退の論調が絶えず聞かれる。こうした状況の中、年に1度のAPEC首脳会議がどのようなメッセージを発するかはことのほか重要であり、アジア太平洋が引き続き世界経済のエンジンとしての役割を果たせるか否かに重大な影響を与える。

 第2に、APECがドーハ・ラウンドに新たな活力をどの程度注げるかだ。2001年11月の始動以来のドーハ・ラウンドの進展は緩慢だ。ドーハ・ラウンドを救うことが今年のAPEC首脳会議の重要な関心の1つだ。APECとWTOは再び歴史の十字路に立っている。APECの2か月後にWTO閣僚級会議もバリ島で開かれる。2つの重要会議の議長国であるインドネシアは両者を結びつけ、ドーハ・ラウンドを前進させるために尽力している。年末の結果にとって、10月のAPECは大変重要だ。

 第3に、新型の大国間関係の枠組を構築する中、中米両国首脳のAPECでの初の働きかけ合い自体が大きな注目点だ。今年6月に両国元首が相互尊重と協力・ウィンウィンに基づく新型の大国間関係の共同構築について重要な共通認識にいたった後、双方は各分野で良好な働きかけ合いを立て続けにしてきた。第5回中米戦略経済対話は実り豊かな成果を上げ、G20サミットでの習・オバマ会談は重大な国際・地域問題での双方の調整の強化をはっきりと示した。G20から1カ月足らずのAPECで再び会っても何を話し合うことがあるのかと疑問の声も上がるが、中米両国首脳が会うことは、いつ、どこで、どんな場合であれ、無数のフラッシュを引きつけるのだ。

 この他、APEC首脳会議慣例の民族衣装着用の記念撮影も大きな注目点だ。民族要素はAPECに鮮やかで生き生きとした彩りを添え、首脳間の距離を近づけ、首脳と民衆との距離も近づけてきた。2001年のAPEC上海首脳会議の印象がまだ残っている人もいるかもしれない。各エコノミーの首脳が中国服を身にまとって手を振るあのシーンは、APECの歴史的一幕と言える。今年の議長国インドネシアは貴賓のために現地の伝統的民族衣装、バティックシャツを用意した。バティックシャツを着た首脳の姿は期待に値する。

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