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中国最高人民検察院の活動報告
2004年 3月 12日11:00 / 提供:

 最高人民検察院の賈春旺検察長は10日、第10期全人代第2回会議で活動報告を行った。要旨次の通り。

 ◇職務犯罪の取り締まりを強化  中国の各級検察機関は今年、職務犯罪の捜査、予防に力を入れ、法的監督機能を強化し、腐敗の取り締まりを強化していく。検察機関は、力を集中して国家公務員の汚職や贈収賄などの職務犯罪を捜査していく。不公平な行政・法務執行などの犯罪案件、国家公務員が暴力団などの保護を受ける案件、国有企業改革、建設工事、土地使用権譲渡、金融分野の職務犯罪案件の捜査に力を入れていく。

 検察機関は、公民の人身に関わる権利、民主に関わる権利を侵害し、職責失当により国の利益と人民の生命財産に大きな損失をもたらす職務犯罪案件を厳しく捜査していく。地域をまたぐ協力、国際法務執行協力を強化し、逃亡者の追跡、違法所得の回収に力を入れていく。検察機能に立脚して、職務犯罪の予防に力を入れ、捜査と予防を有機的に組み合わせ、社会主義市場経済体制に適応できる、教育、制度、監督を共に重視する、懲罰と腐敗予防体系を構築していく。

 中国の検察機関は昨年、法に基づいて職務犯罪を調査し、予防を強化し、腐敗の取り締まりを強化した。横領、贈収賄、汚職などの職務犯罪の捜査は、検察機関が監督の職務を履行し、国家公務員が権力を乱用、法務執行の過程で法を犯すのを効果的に阻止するために必要な手段だ。各級検察機関は昨年、この活動を重視し、各種職務犯罪案件3万9562件、4万3490人を立件捜査し、国を代表して2万2761件、2万6124人を公訴し、43億元余りの直接的経済損失を回収した。

 中国の検察機関はまた、重点案件の捜査を強化した。力を集中して重大重要案件を捜査し、捜査スタッフを統一的に調整して、上級検察院が直接捜査あるいは地方の検察院に捜査を代行させ、重大重要案件の捜査を強化した。昨年立件した汚職、贈収賄、公金流用などの重大犯罪案件は1万8515件に達した。うち金額が1000万元以上の案件は123件にのぼった。