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人民解放軍副総参謀長:火に油を注がずアジア太平洋地域の「火薬庫」の温度をしっかりと下げよう
2013年 6月 20日16:59 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京6月20日】中国国際戦略学会会長で、中国人民解放軍の戚建国副総参謀総長は19日このように表明した。アジア太平洋地域の安全紛争に対して、平和的方法で解決して、火に油を注がずに、「火薬庫」の温度をしっかりと下げるべきだ。中国の国家の核心的利益に挑戦する者がいれば、中国は一歩も譲らず、断固として戦うに決まっている。

 戚建国副総参謀総長は当日北京で開幕した「アジア太平洋安全保障協力」国際学術シンポジウムで上述の表明を行ったのだ。

 戚建国副総参謀総長は基調演説の中で、現在アジア太平洋地域の安全情勢は全体的に安定しているが、リスクも存在しており、安全分野での協力強化はアジア太平洋諸国のコンセンサスとなりつつあると述べた。共通の地域における安全の脅迫に直面し、同氏は各国が互いの関心を尊重し、安全な協力ルートを持続的に開拓し豊富にし、安全保障協力のプラットフォームを完備 強化して、協力により発展を促し、協力により平和を求め、協力により安全を保つ新局面を切り開くことを提案した。

 同氏はこのように述べた。アジア太平洋地域の争点が多く、難点が多い客観的情勢に対して、各国は手を携えて協力し、平和的方法で紛争を解決するべきだ。わざともめごとを起こすのではなく、和解を勧め、交渉を促進する仕事を多く行う。火に油を注がずに「火薬庫」の温度をしっかりと下げる。協議の方法で矛盾を解決する。対話で対抗に取って代わり、協議で脅迫に取って代わり、争議の拡大化や複雑化を防止し、緊迫した情勢が代わる代わるエスカレートすることを免れる。臨機応変な方法で問題を処理し、より多くの戦略と知恵を展開する。

 同氏はこのように強調した。中国が平和を主張するが、戦争を恐れるからではない。故意に戦争を引き起こす者がいれば、我々は平然と対応し、徹底的に戦うに決まっている。我々は協議することを主張するが、無条件な妥協ではない。国家の核心的利益に挑戦する者がいれば、我々は一歩も譲らず、断固として戦うに決まっている。我々が臨機応変を主張するが、原則で売買するのではない。国際関係の準則に挑戦する者がいれば、鮮明な旗印を掲げ、断固として反対するに決まっている。

 2日間の学術シンポジウムは中国国際戦略学会と香港陳復生基金による共催だ。ホーク 元オーストラリア首相や20カ国余りから来た代表らがシンポジウムに参加した。

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