中国国務院は１３日午前、全国テレビ電話会議を開き、国務院機能転換の手配を行った。李克強共産党中央政治局常務委員?総理が演説し、その中で次のように強調した。党の第１８期中央委第２回総会（１８期２中総）と国務院第１回全体会議の精神を貫き、実行に移し、政府と市場、政府と社会の関係をうまく処理し、委譲すべき権限は委譲し、管理すべきことはしっかり管理し、市場主体の創造活力を引き出し、経済発展の内生的原動力を高め、政府の活動重点を良好な発展環境の創造、良質の公共サービスの提供、社会の公正・正義の維持に移さなければならない。

　張高麗党中央政治局常務委員?副総理が会議を主宰した。会議に劉延東、汪洋、馬凱?副総理、楊晶、常万全、郭声コン（王へん＋昆）、王勇・国務委員が出席した。李克強氏は演説で次のように強調した。

　▽政府の機能転換は現在の情勢の下、安定成長、インフレ抑制、リスク防止をはかり、経済の持続的かつ健全な発展を続けるうえで差し迫って必要かつ重要な措置であり、経済?社会をこの段階まで発展させるうえでの客観的要請でもある。新期政府発足からこの１カ月余りに国務院常務会議を２回開き、１３３項目の行政審査認可事項を取り消し、下部に委譲した。弓から放たれた矢は戻らない。今後も引き続き、より大きな勇気と知恵でこの正念場を乗り切らなければならない。

　▽行政審査認可制度改革は政府機能転換の突破口であり、改革ボーナスを生かし、中国経済の高度化版を築く重要な方法で、今年は好スタートを切る必要がある。

　▽第１に行政の関与を減らし権限を下部に委譲し、安定成長をはかる。市場主体は社会の富の創造者であり、経済発展の内生的原動力の源泉である。資源配分という市場の基礎的役割を発揮させ、政府機能転換の扉を一層開き、市場主体の発展活力と創造力を引き出さなければならない。これは資金なしでできることであり、少ない資金で多くのことができる「良い方法」である。生産経営活動、一般投資事業、資質資格などの許可、審査認可を最大限減らし、審査認可事項を一方で減らして一方で増やしたり、表向きは減らし、裏では増やしたりすることを確実に防ぐ。

　▽第２に行政の関与を減らし権限を下部に委譲し、タイプ転換をはかる。現在の安定と今後の持続力増強を結びつけ、体制・仕組みの刷新を急ぎ、企業、産業の公平な市場競争の中での最適化、高度化をはかり、「タイプ転換」のために「根本から生きた水」を提供する。

　▽第３に行政の関与を減らし権限を下部に委譲し、雇用をはかる。成長の安定、発展の促進は根本的に言って雇用の拡大のためである。企業工商登録などの制度改革を加速し、中小・零細企業とサービス業を大いに発展させ、より広い就業の道、より多くの就業機会を提供する。同時に中央と地方の両方の積極性を引き出し、地方政府の末端に近い優位性を生かし、地方が実施するほうがより有効な審査認可事項を地方に断固委譲する。

　▽改革は権限を取り消したり、下部に委譲したりするだけでなく、政府の管理を刷新、改善し、管理すべきことをしっかり管理するというものである。権限の委譲と管理の二つの両方を一緒に進めなければならない。市場の監督管理を確実に強化し、公平に競争できる市場環境を築き、食品、環境、安全生産などの分野の大衆が非常に関心を寄せ、強い不満のある問題について対策を組み合わせて打ち出し、法律?規律違反行為を取り締まり、違反者に払いきれない代償を払わせなければならない。公共サービスの提供方式を刷新し、政府の活動重点を「基本の保障」に据え、基本以外の公共サービス分野についてはより一層市場と社会組織の役割を生かす。必要な行政審査認可も規範化し、腐敗を防ぎ、基準を明確にし、手続きを厳密にし、運営を透明にし、制約を有効なものにし、権限と責任を明確にしなければならない。より多くの精力を割いて大事に取り組み、将来について議論し、大局を考え、マクロコントロールの的確性、有効性、権威性を高め、生産能力過剰業種の盲目的拡張を抑制するなどの絶対的任務を断固達成しなければならない。

　▽市場経済の本質は法治経済であり、行政権は法律と制度の枠組みの中で運用し、同時に法に基づいて企業、社会組織、個人の行動を規範化しなければならない。

　▽新たな政府機能転換の幕が開かれた。任務と責任を厳格に実行し、仕事に尽力しない者については責任を問わなければならない。機能転換を年度考課に組み入れ、長期的仕組みを確立する。改革は公開、透明をはかり、取り消し、委譲、留保した行政審査認可事項を法に従って迅速に社会に公表し、大衆の監督を受けなければならない。

　国家発展改革委、人的資源?社会保障部、中央機構編成委弁公室の主要責任者が会議で発言した。