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温家宝総理、政府活動報告を行う
2013年 3月 6日10:06 / 提供:
第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議

  第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は3月5日午前9時、人民大会堂で開幕した。会議では、国務院の温家宝総理による政府活動報告を聴取し、計画報告、予算報告を審査した。

  温総理は報告で、「われわれは国防と軍隊の現代化推進を加速し、強固な国防と強大な軍隊を打ちたて、国家の主権・安全・領土保全を断固として守り、わが国の平和的発展を保障しなければならない」と述べた。

 天然林の保護、耕地の森林への復元、砂漠化対策などの重点生態プロジェクトを推進して、この5年間累積で造林を2953万ヘクタール完了させ、砂漠化?石漠化(石灰岩地域で土壌の侵食により岩肌が露出し土地が劣化する現象)した土地を1196万ヘクタール再生し、土壌流失地を24万6000平方キロメートル総合整備し、荒地を18万平方キロメートル整備した。地域発展総体戦略の徹底した実施に当たっては、全国主体機能区計画を公布して実行に移し、西部大開発新10ヵ年ガイドラインなど一連の地域発展計画を制定して西蔵自治区や新疆ウイグル自治区などの飛躍的発展をさらに推し進めたほか、農村貧困脱却扶助開発新10ヵ年要綱を策定して実行し、貧困脱却扶助の最低基準を2300元(2010年度の基準価格に基づく)に引き上げ、広域にわたった集中的に存在する特別困難地区への貧困脱却扶助にいっそう力を入れた。

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政府活動報告を行う温家宝総理

 中・西部地区と東北地区の主要経済指標の伸びが全国の平均水準を上回り、東北地区で産業の業態転換と高度化が加速するなど、各地域がそれぞれ特色を持ち、相互に促進しあう地域発展の枠組みが形成されてきている。都市化の積極的かつ着実な推進により、5年間で農村からとしへの移転人口が8463万人に達し、都市化率が45.9%から52.6%まで上がるなど、都市と農村の構造に歴史的変化が起こった。都市・農村間や地域間の発展の調和性は著しく高まった。

 この5年間を振り返ってみれば、国際経済情勢が複雑に変化を重ねながら低迷期を抜け出せずにいるというきびしい局面に立ち向かうに当たり、中央は科学的判断と果敢な政策決定を行うことで、わが国の現代化の進展が外部からの激しい衝撃により大きく混乱してしまうのを効果的に防いできたのである。実践が証明しているとおり、これらの政策決定や配置はまったく正しかったのである。 

 今年の経済・社会発展の主要な所期目標は、国内総生産(GDP)成長率は7.5%で、発展の協調性を一段と強化する。消費者物価の上げ幅は3.5%。都市部の新規雇用は900万人以上、都市部の登録失業率は4.6%以下。都市部と農村部の1人当たり所得の実際の増加と経済成長を同時に実現し、労働報酬の増加と労働生産率の向上を同時に実現する。国際収支状況を一段と改善する。

(編集z)

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