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「釣魚島海域で年を越す」 中国海監137ルポ
2013年 2月 14日10:11 / 提供:新華網日本語

 

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 2月9日、大晦日、中国海監船隊が釣魚島海域で常態化したパトロールを行った。

 中華民族の最も重要な伝統的祝日―春節〈旧正月今年は2月10日〉の期間中、中国の公務船が中国の釣魚島海域をパトロールするのは初めてだ。強い寒気の洗礼を受けたばかりの釣魚島海域は、果てし無く広がる灰色の海面に、波しぶきが逆巻いている。2012年9月14日から、中国海監の船隊はずっと、この祖国の神聖な海域で常態化したパトロールを行ってきた。

 白色の中国海監137では、真紅の中国結び、めでたい春聯〈春節に門や戸口に貼る めでたい対句〉、団らんのための赤いランタン、多彩な巳年の縁起物が船全体に賑々しく飾られている。海上は風力7、8の強風が吹き、波は4―5 に達し、船体は小舟のように左右上下に揺れているが、それは全海監法執行隊員と乗組員の年越しを祝う気持ちにいささかも影響を与えていない。

 2012年11月14日正式に配属された中国海監137は、海軍東海艦隊の東タ(てへんに施のつくり)830を改造した、35年の「船齢」をもつ3000 級の「老船」である。船尾の狭くて粗末な厨房では、コックたちが朝5時から忙しく立ち働き、みんなのために年夜飯〈年越しの夕食お節料理〉を用意している。

 「年夜飯は中国人にとって最も重要なご馳走だ。船では条件が限られるが、必ず百方手を尽くして、みながおいしく食べ、よい年を迎え、ホームシックにかからず、元気一杯に釣魚島パトロールをできるようにしなければならない」、137の方東年船長(兼)はこう語った。

 137の大多数が寧波出身であることから、年夜飯は寧波料理が中心だ。南方人、北方人の習慣の違いを考えて、船内では年夜飯に先立って、湯円、餃子作りも行われた。

 広大な海では、巳年を迎える祖国の爆竹の音は聞こえず、空を彩る花火も見られないが、137の年夜飯のテーブルは同じように賑やかだ。釣魚島海域は衛星テレビが見られることから、全国の多くの家庭と同じく、みなは食事をしながら、「春節の夕べ」をみることができ、食堂は楽しい笑い声に包まれている。

 「われわれは長年、大海と付き合ってきた人間で、海上で年を越すのはいつものことだ。しかし今年は初めて釣魚島海域で年を越すわけで、いつもとは意味が違う」、137の胡志来政治委員はこう述べ、「釣魚島とその付属島嶼は古来、中国の神聖な領土だ。中国海監人は全国人民の負託を背負って、東海の権益維持の第一線で頑張っている。この巳年の春節は、われわれ一人一人にとって人生の記念帳に濃い一筆を記すに値するものだ」と続けた。

 釣魚島海域で年を越す中国海監船隊は全国人民の祝福を受けている。新華社の微博新華視点や新華社上海支局の微博を通じて、多くのネットユーザーが心の中の敬意を表すとともに、多くの立派な釣魚島春聯を物している。「元哥」というネットユーザーは、「釣魚島は永遠に中国のものだ。辺境と釣魚島を守る勇士たち、私たち庶民は皆さんに感謝している。私たちは永遠に皆さんと肩を並べて一緒に戦い、いつも皆さんに強い関心を寄せている。この新年の訪れにあたって、皆さんに感謝を述べ、あいさつを送るとともに、皆さんと家族の巳年新春の佳節が楽しいものとなるよう祈る」と書いている。

 中国海監船隊の恵国慶副指揮員は「巳年を展望すると、われわれはやはりこれまで通り波を蹴立てて進むだろう。われわれは釣魚島海域に『根を下ろす』、鷹のように常にこの美しい国土を守っていく」と語った。

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