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中国空母「遼寧」号、ライトアップ=大型連休
2012年 10月 9日16:01 / 提供:
ライトや色鮮やかな飾りつけを行って祝日を祝う「遼寧」号

 大連で就役した中国初の空母「遼寧」号は、大型連休の中秋節と国慶節に際して、ライトや色鮮やかな飾りつけを行って祝日を祝った。「新華網」が伝えた。

 中国人民解放軍少将が以下のように語った。

 中国は空母発展のために力を注いでいるが、これは海上の観光を目的とするものではない。グローバル化の時代を迎え、核兵器が製造されたことで、伝統的な空母の使用方法が制約を受けるようになってきたが、空母の戦略的価値が低下することはない。空母は現代軍事技術を集約した、情報化された総合作戦本部であり、国家の戦略的な力を示す存在だ。世界各国の95%が空母を保有していないが、それは空母が役に立たないからでもなく、各国が空母を欲していないからでもない。これには政治的な原因の他に、技術と巨額の費用といった問題がある。

 中国は日増しに高まる国力、国防科学技術、工業を支柱とし、空母の改造を実現した。その強力な作戦能力と抑止力は、中国の近海防衛能力を強化し、海軍の作戦範囲を拡大した。また単一的な防衛手段、遅い反応速度、弱い制空権・制海権を改善した。さらに中国の軍事理論、兵力の構造、体制・編成、作戦方法、軍事指揮訓練、人材育成等を全面的に現代化した。中国の空母は最終的に戦闘力を形成するが、これは中国の国家安全の戦略的範囲を拡大し、戦略面の選択肢を増加することで柔軟性・主導性を高め、国家安全戦略の質を高め、戦略の安定化を促す。

 西側諸国の一部の人は、この現実を直視しようとしない。彼らは中国の空母の戦略的価値を意図的に貶めているが、それは中国の国防の発展に対する不安と焦りを示している。空母と言えば、世界中を巡り覇を唱える米国の原子力空母が連想される。中国が米国の先例を繰り返すことを懸念する声があるが、その心配は無用だ。中国は米国でなく、中国の空母は米国の空母でもないからだ。両者はまったく異なる性質を持つ。

 一方は世界における圧倒的な軍事力と主動的な立場を維持する道具であるが、もう一方は世界の平和、秩序、持続的発展を支える安全環境を維持し、人々が安心して労働に励めるようにする衛兵だ。両者を比較することはできない。中国の空母保有は核兵器保有と同じく、中国の軍事戦略・国防戦略の自主性・自衛性・防衛性を変更するものではない。中国は遠洋作戦能力・遠洋機動力を必要としているが、中国の海上安全の重心は近海に置かれる。

 空母の登場により、中国が「近海防衛」戦略の基本姿勢を変えることはない。中国の空母はブロイラーではないが、好戦的な闘鶏でもない。空母は中国が数多く持つ、戦略的防衛?戦略的反撃の手段の一つにすぎない。中国は空母保有により、冷静かつ理性的に防衛戦略を策定することができ、そこから自信が得られる。中国の空母は、中国の海上安全を維持する「定海神針」(西遊記に登場する武器)であり、世界平和を守るノアの方舟でもあり、平和を愛するすべての人に歓迎される正しい力であるのだ。

(編集z 写真:新華網)

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