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中国海洋監視船隊による釣魚島巡航体験記
2012年 9月 18日9:37 / 提供:新華網日本語

 14日の早朝、中国海監50、15、26、27と中国海監51、66からなる2つの主権維持巡航編隊が波を乗り越え、釣魚島及びその付属島嶼付近の海域へ向かって進んで行った。  

 これは『中華人民共和国政府の釣魚島及びその付属島嶼の領海基線についてのが発表されてから、中国海洋監視船が初めて釣魚島およびその付属島嶼の海域で行なった主権を守るための巡航活動だ。

 14日の5時頃、釣魚島の主島及び黄尾嶼、南小島、北小島など付属島嶼の輪郭が、既に海面から望まれた。記者の乗船している中国海監50からは、執法全員が早くも運転席で待機しており、今回の主権維持巡航の任務履行の準備をしている。中国海監50はスピードを増し進行中だ。中国海監15、26、27は縦一の字型に整列し、すぐに後列に続いている。

 編隊が我が国の黄尾嶼の領海基点から24海里の海域に進入した後、突然、中国海監50の船上レーダーが疑わしい一隻の船体を発見し、快い速度で我が海洋監視船編隊へと向かってくる。まもなく、それが日本の海上保安庁のPLH型巡視船であると執法人員は確認した。

 日本側は我が海洋監視船編隊に近づいた後、数度呼びかけてきたが、中国海洋巡視船の執法人員は落ち着いて対応した。海監50の応答を担当する中国海洋監視東海総隊の主権維持執法隊の隊員は送話器を取り上げ、中国語でこのように応答した。  

 「日本の海上保安庁のPLH09型巡視船に告げ、釣魚島及びその付属島嶼は古来より中国固有の領土で、そちらの行為は中華人民共和国の主権及び主権権利を侵害しているので、直ちに侵権行為を停止して下さい。さもないと、そちらはそれにより発生する全ての結果に対し責任を負うことになります」。  

 応答を求めると同時に、中国海監50は引き続きスピードを増し、釣魚島の方向へ向かって進んで行った。6時頃、黄尾嶼12海里の海域に進入した。日本の海上保安庁のPLH09型巡視船は尾行監視を続け、また数回も呼びかけた。20分後、2艘目の日本海上保安庁のPL122型巡視船が海面上に現れ、我が海洋監視船に向かって急速に進行してきた。中国海監50は迅速に日本側の巡視船に遮られる前に、6時58分に釣魚島本島12海里の海域に到着した!  

 その時、釣魚島本島ははっきりと我々の前に現れ、島の緑の植物までもがはっきりと見えるほどだった。数十羽のカモメが海監50上空を飛びまわり、まるで我われの到来を歓迎しているかのようだった。執法人員と乗組員全員は心の感動を抑えつつ、職務における守りを固め、急ぎ証拠となる写真を撮ることにした。

 釣魚島本島付近の海域では、中国海監50が北西方向から進み、我が国が発表した領海基線を通過した。そして、釣魚島本島から8海里の地点と南小島、北小島から5海里の地点が離れる最も近い所まで到着した。

 巡航中、日本のPLH09型巡視船は海監50のサイド後方で近距離尾行し、高音スピーカーより「直ちに領海から退出しろ」と繰り返し、その最も近距離な地点では海監50まで0.5海里にも至らなかった。我らの執法人員は中国語と日本語で応答し、日本側の巡視船は中国の海域内で我らの正常な公務執行への妨害をしないようにと要求した。  

 中国海監50は釣魚島12海里の海域に進入すると同時に、中国海監27と15も引き続き進入した。  

 8時30分頃、中国海監27は既に釣魚島主島の東南2.7海里の地点に到着した。9分後、海監27は釣魚島の主島真南1.6海里の地点に到着し、中国海監15は釣魚島から1.55海里の地点に到着した。  

 今回の巡航中、日本海上保安庁の巡視船計3艘と飛行機3機による追跡、妨害及び監視に遭遇した。今回の主権を守るための巡航活動は、我が国政府の釣魚島およびその付属島嶼に対する管轄を体現し、我が国の主権と海洋権益を維持?保護している。

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