【新華社北京9月30日】中国国務院は３０日夜、北京の人民大会堂で、中華人民共和国の建国６２周年を祝うレセプションを開いた。胡錦涛、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康氏ら党と国家の指導者、中国内外の関係者１０００人あまりが一堂に会し、建国記念日を祝った。

　午後５時３０分ごろ、「迎賓曲」が流れるなか、胡錦涛氏ら党と国家の指導者が会場に姿をみせると、出席者全員が熱烈な拍手を送り、胡錦涛氏らを迎えた。

　出席者が荘厳な国歌を斉唱するなか、温家宝首相があいさつし、党中央と国務院を代表して、全国の各民族人民に祝意を表し、香港マカオ同胞、台湾同胞、海外華僑に親しいあいさつを述べ、中国の近代化事業に関心を寄せ、支持している海外の友人に心から感謝した。

　温首相は次のように述べた。今年は中国共産党の生誕９０周年にあたり、第１２次５カ年計画（２０１１〜１５年）がスタートする年でもある。複雑で厳しい国際情勢に対応するために、我々は積極的な財政政策と中立的金融政策（プルーデンス政策）を推進し、物価の安定、構造調整、改革の促進、国民生活の改善に力を入れている。国民経済は安定した比較的高い成長を保ち、物価がかなり大幅に上昇していた状況は抑えられている。都市部の雇用は拡大し、国民の生活レベルは引き上げられている。

　さらに次のように指摘した。我々は科学的発展の推進に力を入れ、全面的発展、バランスのとれた発展、持続可能な発展のレベルを引き上げ、発展の成果によって、いまの時代の人々に恩恵をもたらし、子々孫々に恩恵を残していかなければならない。国民生活の保障と改善に力を入れ、国民が最も大きな関心を寄せている問題、国民の最も直接的な利益と現実的な利益にかかわる問題を解決して、国民の幸せな生活、安全な生活、尊厳のある生活を保証していかなければならない。改革開放に力を入れ、経済体制改革、政治体制改革、文化体制改革、社会体制改革を継続し、経済と社会の発展を促す活力を絶えず掘り起こさなければならない。社会の公平と正義を守ることに力を入れ、国民の民主的権利を保障し、司法の公正を守り、社会の様々な矛盾を取り除き、我々の社会を、より調和のとれたものにし、より秩序あるものにしていかなければならない。努力を重ね、発展をより科学的なものにし、国民生活をさらに改善し、社会をより公正なものにして、調和のとれた、富強、民主、文明の近代的社会主義国家を目指さなければならない。

　温首相は次のように述べた。我々は「一国二制度」の方針を貫き、広範な香港マカオ同胞と共に、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を守っていく必要がある。新しい情勢のもとで大陸台湾関係を発展させる方針と政策を貫き、広範な台湾同胞と共に、中華民族の偉大な復興を促す新たな一章を記していかなければならない。平和、発展、協力の旗印を引き続き高く掲げ、世界各国人民と共に、恒久平和と共同繁栄を目指す調和のとれた世界を構築していかなければならない。

　また次のように強調した。我々の国家は活気にあふれており、勢いよく発展している。我々の未来は輝いており、希望に満ちている。我々は胡錦涛同志を総書記とする党中央のまわりにしっかりと団結し、中国の特色を備えた社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、�ｹ小平理論と重要思想「三つの代表」（中国の先進的生産力発展の要請、先進的文化前進の方向、最も広範な人民の根本的利益の三つを代表すること）を指針にして、科学的発展観（人間本位主義の立場から社会全体の持続的な均衡発展をはかること）を貫き、強大な国家を築き、民族の復興を目指す大事業のために、引き続き奮闘していかなければならない。